ホーム > 不明 > 画楽.mag > 壬生義士伝

8.16点(レビュー数:6人)

作者ながやす巧

原作浅田次郎

巻数10巻 (休載中)

連載誌画楽.mag:2007年~ / 集英社

更新時刻 2012-07-13 12:39:39

あらすじ 慶応四年一月。鳥羽・伏見の戦いの大勢は決し、幕軍は潰走を始めていた。そんな中... 続きを表示>>

備考 同名の時代小説を漫画化した物。最初、コミックチャージで連載されていたが、同誌... 続きを表示>>

シェア

この漫画のレビュー

8点 鋼鉄くらげさん

反骨精神という言葉があるように、まだコンピューターグラフィックによる漫画の作成が出来ずに、更にはスクリーントーンさえ無かった時代、多くの漫画家志望者達は全て自分の手で(つまりは画力で)万物の全てを描写し、表現しなければなりませんでした。そういった逆境とも言える時代の中で育った漫画家達は、確かに今現在の漫画家達と比べても格段に画力が高いです。自分の手で描かなければ伝えたい事を伝えられなかった時代。上手くなる事は、むしろ必然の結果だと言えたのかもしれません。

そんな前置きをしてこの作品ですが、絵だけをとって見れば、文句無しに10点です。もう惚れ惚れしてしまうほど、その画力は素晴らしく、別マガの中でも群を抜いてその巧さが際立っています。同誌に掲載されている他の作品群が子供同然に見えてしまうほど、その巧さはもはや別次元です。

ただストーリーとしては、自叙伝に近いものがあるため、「楽しむ」というよりは「知る」という感覚の方が強いかもしれません。しかし幕末の時代劇物を楽しみたいという人にとっては、その抜群の画力と綿密かつ緻密な時代考証あるいは舞台設定から繰り広げられる、吉村貫一郎の壮絶な人生叙事詩に充分満足できる作品なのではないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-20 22:28:19] [修正:2011-02-20 22:28:19]

This content requires the Adobe Flash Player. Get Flash.

壬生義士伝と同じ作者の漫画

ながやす巧の情報をもっと見る

同年代の漫画

該当なし

画楽.magの情報をもっと見る