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5.89点(レビュー数:19人)

作者村上たかし

巻数2巻 (完結)

連載誌漫画アクション:2008年~ / 双葉社

更新時刻 2009-11-25 00:46:52

あらすじ 朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。

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この漫画のレビュー

平凡に暮らしていながら仕事と家族を失った不器用な「おとうさん」と、
唯一残った飼い犬ハッピーの二人旅を描いた作品。
二部構成になっており、タイトルになっている前編がいわば本筋で
後編の『日輪草』は第三者がみた前編のエピローグといった構成です。

前編、ハッピー目線で語られる不自然なくらい淡々としたおとうさんの人生の終着の旅は
何を思い亡くなっていったのか明確に描かれず、若干モヤモヤさせられるんですが
後編に奥津氏が逆なぞりして辿るルートの中で上手く補完してくれています。 
エピローグの使い方が非常に上手いですね。

感動ものの作品は作り手が狙う狙わないに限らず
100%共鳴できる層がある程度絞られてしまいますが、
他のレビュアーの方々も言われていますように
長年飼い犬をパートナーとして連れ添い、そして死別を経験された人こそが
この作品の真価に共鳴できるのだと思います。

自分は家で犬を飼っているのですが、いまいちピンと来ない部類でした。
おそらく自分が二十歳を超えてから初めて犬を飼い始めており
まだまだ飼い犬との付き合いも日が浅く、
いつか来る別れに対して自分の中で想像が及ばない、
実感が沸かないというのが正直なところなのだと思います。お恥ずかながら。
もしいつかまた手にとる機会があったとき
作品に対する評価が変わるのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-30 23:54:27] [修正:2011-04-30 23:57:58]

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