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6点(レビュー数:1人)

作者竜崎遼児

巻数19巻 (完結)

連載誌月刊少年ジャンプ:1978年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 00:46:59

あらすじ 主人公、鳴海真介は甲子園で注目された選手だったが、怪我により一度は野球を断念。だが、ある日彼は弱小球団「アタックス」のスカウトで代打として入団する事になり…。

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この漫画のレビュー

6点 alexbacksさん

クイズです。70年代の少年誌に掲載された漫画です。舞台はセ・リーグの架空球団です。個性派というか異形な選手たちが出てきます。青年誌っぽい人情噺が結構あります。月一連載で毎回読みきりです。 答えは、そう「野球狂…」…いやいやそうじゃなくてですね… ええと、主人公は代打専門選手です。そう、「あぶs…」じゃあなくってですね…


水島新司フォロワーは何人もいるが、竜崎遼児はその代表選手。水島を使えなかった集英社は自前で「水島」を抱えておく必要があったのか。当時20代前半だった竜崎に、かなり大胆なパクリをさせている。主人公が代打屋である点とか裏方の話が多いのは明らかに「あぶさん」の影響。話にリアリティを与える目的なのか、魔球ではなく実際の野球テクニックの話が多いのも水島っぽい。他にも効果線の使い方、コマを縦横断する「ワー」の描き文字、放送台詞のヒゲの生えたバルーンなど「水島マンガ文法」が頻出。よくもこれで問題にならなかったものだ。当時の野球選手になぞらえて言えば、王貞治に対する片平晋作のようなものか。

しかし、片平が平均以上の好打者であったように、この漫画「どぐされ球団」もかなりの高水準を維持している。 やや無理のあるプロットが多いが躍動感のある絵で分かりやすく表現していて、小さいながらも良くまとまっている。他の水島エピゴーネンが姿を消していくなかで、その後作者が野球以外の漫画も器用にこなすようになったのは、この漫画があったからこそだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-01-17 03:11:50] [修正:2015-01-17 03:11:50]

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