あらすじ 琴浦春香は、一見普通の女子高生に見えるものの、人の心が読める能力を持つ。しかしそのことをきっかけに、周りを疎外するようになっていった。ところが転校してきた早々に出会った真鍋義久がきっかけとなり、徐々に心が解され、また彼に惹かれていくのだが…。
備考 携帯漫画サイト「マンガ★ゲット」主催の「Manga Of The Year 2009」最優秀賞受賞。ウェブコミック掲載サイト『マンガごっちゃ』(マイクロマガジン社)にて、『琴浦さん漫画』(ことうらさんまんが)の名前で連載中。それまで同人誌で活動していたえのきづの商業出版デビュー作。コミックマーケットで同作品を同人で出していた際に、マイクロマガジン社の担当に声をかけられたことが商業化のきっかけ。累計400万アクセスの閲覧記録がある.単行本化される際、(特に第一部に関しては)大幅な加筆修正が施されている。ウェブコミック上では基本的に単純な4コマのみだったが、単行本では4コマ以外のコマ割(ショートストーリー形式)があるのが、その例である。このため半年がかりの修正になり、ほとんど書き直すことになったという。また一部ネームが変わっているところもある。
この漫画のレビュー
7点 ITSUKIさん
「あいつは何も言わない お前のことも誰のことも
あいつが怖いのはお前の心が黒いからだ」
人の心が読める、という超能力を持つ少女・琴浦春香を中心としたストーリー4コマ作品です。
人の心が読める力というのはフィクションでは結構どこかしらで見たことがある気がしますが、日常生活の中でこの能力を持つっていう事を割とシビアに書いています。
しかし主人公の真鍋の良いところも悪いところもあけっぴろげな性格のおかげで彼女は徐々に救われ、学園生活に溶け込むようになるのですが…
そうすぐに順風満帆にいかないあたりが、所謂「きらら」系列の4コマ作品とは異なる雰囲気を作っています。
真鍋と琴浦さんの初々しさにニヤニヤするのもよし、各部の後半に描き出されるシリアス展開に読みふけるもよし、どちらもこの作品の魅力だと思います。
絵は手直しを加えているとはいえそこまで上手とは…でも琴浦さんが徐々に丸くなって可愛くなっていく変化が面白いです。
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[投稿:2011-02-06 00:04:45] [修正:2011-02-06 00:04:45]