「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

今年一番完結して悲しかったし、面白かった作品でした。
30代の人に特に刺さる内容です。
自分も30代となり、登場人物達に共感する場面が非常に多かったです。
特に美術系の方は更にあるあるな感じではないかと。
最初は割と淡白な絵柄だったので面白いのかな、という印象でしたが、漫画の作り自体はとても上手く、読みやすいです。

1〜5巻で伏線を張りながら、終盤の6.7巻は今までの「日常」が少しずつ動き出して結末へ向かっていくので、無駄な展開もなく、結末もキレイなので読後感も良いですし、終わるのが悲しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-12-29 14:13:57] [修正:2021-12-29 14:13:57] [このレビューのURL]

原作「カイジ」シリーズの第1作である「賭博黙示録」を、読み込んでいなくとも、少し読んだことがあればより楽しめますが、読んだことなくても多分大丈夫。
「賭博黙示録」に登場する悪役、利根川を主役としたスピンオフです。
時系列としては「賭博黙示録」より前に、帝愛グループ内で部下の黒服達と奮闘するコメディ漫画です。
絵の雰囲気なんかは非常に福本先生に似ているので、違和感なく読めました。
中間管理職の立場として、会長の兵藤にこき使われたり、見分けがつかないと思っていたのに、意外に(!?)個性豊かな黒服達をまとめるのに苦労したり、まさに「中間管理録」。
利根川の苦労が偲ばれます。
「賭博黙示録」では、カイジの視点からみると憎たらしかった利根川ですが、この作品を読むと、「こんな色々頑張ってたのに、迎える結末はアレ、なのかぁ・・・」と感情移入して同情してしまいました。
少しネタ切れを感じてきたところで、次巻10巻で完結とのこと。ちょうどいい頃合だと思いました。
最後は、「賭博黙示録」本編へと繋がるラストなのでしょう・・?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-01-25 05:58:42] [修正:2020-01-25 05:58:42] [このレビューのURL]

「ゆめくり」の博先生の現在連載中の作品。
前作からまたかなり進化しています。

話としては、お嬢様女子校に入学した主人公の明日ちゃんが、初めて会うクラスメイト達と交友を深めていく、誰も知り合いがいない所からはじまる中学生生活を描く作品です。
徐々に他のクラスメイトを主役とする回も増えて群像劇みたいになってきています。

漫画として実験的な所が多くて新鮮でした。
一つの動作を何コマも何ページにも渡って書いたりと、
作者の女子中学生の動き、仕草に対する拘り、フェチのような物をこれでもかと見せつけています。
この作品の特徴と言える所なので、ここが評価の割れどころ。

もちろん、それだけでなくストーリーも中学生達の成長ら青春物語が上手に描かれているので、この点数です。何より主人公の明日ちゃんのキャラが魅力的。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-12-07 19:54:22] [修正:2019-12-07 19:54:22] [このレビューのURL]

アニメ版の完結と同時に一気に読みました。
元々評判の良い作品だったし、全5巻と短くまとめてあるので手に取りやすかったです。

他の方もレビュー書かれてましたが、1番最初から最後まで、全て計算し尽くされたようなストーリー展開の巧さに、感嘆しました!
何というか、欠点らしい欠点が見つかりません。
ここ最近ではここまで完成度の高い作品は出会っていませんでした。
老若男女問わずお勧めできる作品です。

まず、キャラクター。
主人公、ヒロインをはじめメインキャラ全員が好きになる事間違いなし。
序盤から中盤にかけては、旅をしながら登場人物たちの掘り下げが行われ、全員が魅力的に輝き出します。
なので、最初は各々の過去のトラウマ等を乗り越え成長していく物語なのか、と思っていました。
各ストーリーもとにかく話の起承転結がうまく、読後感が良いです。

そして、ストーリー
中盤までも面白いのに、終盤にかけては、ミステリー・SF的要素が増え、怒涛のどんでん返しが待っています。
再読すると序盤から丁寧に張られていた伏線に気づかされます。
また基本的にはシリアスなストーリーでありながら、結構こまめにコメディ要素がちりばめられており、それでいてそれが鬱陶しくならない程度にバランスよく構成されているので、暗くなりすぎず読み進められるのも好きな点でした。ギャグセンスが好みとあっていたのかも。

作画面
私は画風の好みは結構するタイプですが、この作品は安定して読みやすかったです。万人受けするタイプじゃないかと思います。
ヒロイン勢は皆可愛くかけていて、それでいてタイプも違う感じに書き分けられていて好みでした。
因みに作者の他の作品は読んだことありません。

アニメ版の方を先に見て気に入り、後から原作を読みました。
原作も全くアニメ版に負けていないパワーを持っていました。
今のところ今年読んだ作品の中では1番ですね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2019-09-24 21:13:56] [修正:2019-09-24 21:13:56] [このレビューのURL]

結構長期連載している作品なんですが、レビューどころか作品登録すらされていなかった事に驚きました。
私個人の好みとしては、少年誌青年誌にありがちな不良やヤクザみたいなのが沢山出てくる系の漫画はもともとあまり関心がありませんでした。
この「ザ・ファブル 」も表紙の感じや掲載誌(ヤンマガ)から、「そういう感じ」の漫画なのかな?と思って長らく手にすら取っていませんでした。
しかし、結構な巻数でてるし、本屋でも平積みされてる所も多く、人気があるんだな、と少し気になりあらすじを読んでみた所、「あれ?面白そうかも?」と心変わりしました。
簡単に言うと最強の殺し屋が、組織の命令で仕事を1年休み、只の一般人となりすまして妹(これも本当の妹じゃない)生活する、みたいな内容です。
主人公が最強ともいえる力を持ちながら、それを普段は隠し、ふつうに仕事をし、生活しようとするが、事情を知るヤクザ達の争いに巻き込まれそうになったり、やれやれとそれを少し手伝って解決したりという、結構文字だけで見ると最近の流行りっぽい内容で、とっつきやすかったです。
また、ヤクザだなんだってなってくるとどうしても男臭くなりがちですが、主人公の妹役として生活する、相棒の洋子の存在が大きく、そんな雰囲気を中和してくれるのも好きな所です。口説いてきた男を飲ませて潰す話面白すぎです。

主人公が一般人としての生活を命じられた理由も意外と切なく、この作品の結末で主人公はどうなってしまうのか、気になってます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-08-01 23:30:55] [修正:2019-08-01 23:30:55] [このレビューのURL]

アニメ化きっかけでようやく読むことが出来ました。
序盤 ジャンプ漫画としては異色な絵柄だし、正直上手いとは思えなかったので敬遠しがち。しかし、ストーリー展開は王道だし、努力・友情・勝利がちゃんと描けていてやっぱりジャンプ漫画していました。
また4巻辺りまではほとんどシリアスですが、5巻あたりからテコ入れなのかキャラが増えて急にコメディシーンが増えます。ここら辺からこの作品の見方も変わるし、楽しくなってきます。
複数人が絡んだ複雑なバトルを描かれるのが面白いです。アニメ向きに思いました。
また、絵については、10巻近くまで進むとかなり洗練されて上手になってました。

刀と呼吸を組み合わせた必殺技で鬼を倒していく、というバトルものですが、ハンターハンターの念とかジョジョのスタンド程理屈っぽい能力バトルではありません。
なんでこんな事が出来るのか、とかは気にし過ぎず、こういう設定、と割り切りが必要です。るろ剣みたいな感じ?

ラスボスの存在感も非常にわかりやすく悪者してて今時珍しいくらい。振り切ってる悪役でいいキャラしてると思います。
まだ終わりが見えない所ですが、長くなり過ぎないといいなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-28 21:23:47] [修正:2019-06-28 21:23:47] [このレビューのURL]

正直、第三章とゼロクロイツの後に10年も待たされるとは思いませんでした。


このまま連載中断とならずに掲載誌を変えてまで第四章が始まった事は当時追っていたファンとしては嬉しい限りですが、
ここまで間が空くと、いきなり読み始めても、ストーリーもキャラも記憶がおぼろげでした。
せめてもう一度一章?三章を読み直してからもう一度読んでみようと思います。
ストーリーのノリは変わっていませんでしたが、画力も大して変わってないな…というのが正直な所。
「完結してくれりゃいいや」程度のモチベーションに下がってしまったのが残念ですが、あれだけ待たされたこの賞がはたしてどんな展開を見せるのか…は少し期待してみます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-05-26 21:11:35] [修正:2019-05-26 21:11:35] [このレビューのURL]

7点 化物語

ここまで豪華なコミカライズはそうそうないでしょう。
アニメ化したのが2009年が最初でしたから、もうすぐ10年経ちます。
今迄どうして漫画化されなかったのか、という疑問は、作風の所為でしょう。
元々映像化すら不可能といわれていた様に、会話劇中心の原作ですから、アニメ化して大ヒットした事がまず驚きでした。
アニメ版では、会話劇が多少抑えられ、演出の力で視聴者を引き込んでいたと思います。
この大暮漫画版は、同じ様に読者を世界に引きずり込める十分な画力とネームバリューがあります。
なのて、雰囲気はどことなくアニメ版に近いですね。
このスタイリッシュな雰囲気を余す事なく発揮できる漫画家、という意味で、これ以上無い人をチョイスしたな、と思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-17 20:14:36] [修正:2018-12-17 20:14:36] [このレビューのURL]

女7人の復讐劇の為に、剣豪柳生十兵衛が稽古を付ける。
「バジリスク」や「魔界転生」に負けない位面白そうな設定、あらすじです。
悪役の加藤明成や会津七本槍の面々が本当にわかりやすく憎たらしく描かれるので、
復讐を次々なされる様が痛快です。

柳生十兵衛は、時系列が後になる「魔界転生」の時よりも、少し茶目っ気があって、不敵な笑いをうかべたり。
この飄々としたキャラクター、大好きです。
原作で、柳生十兵衛を主役とした作品が
柳生忍法帖→魔界転生→柳生十兵衛死す と三部作あるそうなので、
是非「柳生十兵衛死す」もせがわ先生に漫画化して貰いたいですね。

しかし、後半少しダレたかなぁと感じた部分も。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-14 19:19:56] [修正:2018-12-14 19:19:56] [このレビューのURL]

気がつけばこんな巻数になってたんですね・・金田一少年。
何故かこのサイトではシリーズ毎の登録がされずに巻数が通算されてますね。シリーズが多過ぎるのも問題ですね。

最初に読んだ時は被害者の悲惨な殺され方が結構トラウマになったものですが、今は耐性もついて楽しめる(!?)様になりました。
犯人の動機については、高遠絡みじゃなければ、面白いです。被害者も結構なゲスが多かったり。

ミステリーは初見のインパクトがとにかく強いので、最初のFILEシリーズがやはり印象的。
読者も目が肥えてきているので、どうしても初期の印象が強いですが、最近の「R」シリーズも偶によくできた話ありました。
トリックを見せたいが為に殺人が起きている感、否めませんが笑
それでも、事件が起きる度、一の犯人当てにはワクワクします、
しかし、犯人が高遠の差し金とわかった瞬間に冷めちゃいます。もうお腹いっぱい。
連載を追っていくと、解決編までに全部のヒントが載っていて、解けるようになっている、、という事ですが、解けた事ありません笑


犯人たちの事件簿や、37歳の事件簿(美雪は!?)等まだまだ展開しているので、一応追っていきたいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-14 14:19:12] [修正:2018-12-14 14:20:22] [このレビューのURL]

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