「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

初音ミクを題材としたサイレント漫画。
ボーカロイドの存在の設定やミクの生い立ちなどはすべ創作ですが、ここまで世界観を膨らませて構築できるものなのかと少し感心しました。

台詞がほとんどないのが特徴です。
しかし、場面の移り変わりの描き方が上手でストーリーをきちんと把握できます。「台詞やモノローグがなくても話がわかる」というのは素直に凄いと思います。
途中から語られるミクの過去、そしてミクを雇った女性の過去。
映画の様なストーリー構成で感動できます。

単行本一冊でおよそ260P位あるので少し分厚め。
ですが、この作品は2ページつかって4コマ(つまり1Pあたり2コマ)というものなので、実質10分もかからずに読み終えられてしまいます。
なので思ったより短く感じるかもしれません。

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[投稿:2010-10-28 23:51:54] [修正:2010-10-28 23:51:54] [このレビューのURL]

強い日差し、揺らぐ陽炎、流れる汗などなど…
大石まさる先生は夏の季節を描かせたら一番なんじゃないかという感じがします。

この「ピピンとピント」はまた大石先生作品らしく、夏と宇宙(SF)が合わさった内容となっています。
祖父のカメラを使うと髪が逆立って一時的になんか暴走する…という設定(後半は出てきませんが)があり、主人公ノボルの周りにはどうみても同年代のおばさん、お色気たっぷりのとなりのお姉さん、そして幼馴染などのヒロインが存在するため、大石先生の作品の中でもちょっぴりエッチな内容が多めです。

まぁそんなラブコメをやりながらも、自転車で旅に出て外の世界を見に行き成長し、祖父やかつての父の様に宇宙を目指す様になるという王道のストーリーも展開していきます。
ここらへんは少年らしく青春してるなぁという感じ。
全3巻しかないので結構テンポよくそこらは進むのですが、要所はしっかり押さえられていて文句ないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-28 00:04:14] [修正:2010-10-28 00:04:14] [このレビューのURL]

この作品は全2巻と短いですし、是非一気に読まれることをお薦めします。
何故なら、作品に対する印象が変わるのはきっと2巻を読んでからだと思うからです。

それは同じ時系列を違う登場人物の視点から3度描くというこの作品の構成からきています。。
それぞれ叶わぬ恋をしているなどの秘密があり、最初のストーリーではわからないキャラの行動原理が次の話で明かになるなど読み進める程内容に深みが増していきます。

最終的には青春群像劇として素直に良い作品だったと思えました。
絵は特段自分の好みではないのですが、読後のすっきりした感じが良かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-27 21:44:44] [修正:2010-10-27 21:44:44] [このレビューのURL]

前半と後半で印象が結構変わりました。

序盤は正にパニック映画の様。
何時誰が死んでもおかしくないような緊張感、謎に包まれた人物などに読んでいてハラハラします。
絵も上手ですし、序盤は「B級映画の様なものを描いた良作」という印象で面白いです。

後半になると、奇病メドゥーサの正体や真の敵が明かになり、パニックアクションよりもSF風味が強くなります。
唐突なSF展開に若干戸惑い、最後の最後までは話にのめり込んで読めませんでした。
ちょっとメドゥーサの設定がわかりづらかったです。
伏線の張り方、長すぎない展開なんかは良いんですが。
でも最終的には「B級映画を目指して描いた結果ホントにB級映画らしくまとまっちゃった」という感じで少ーし残念でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 23:42:07] [修正:2010-10-26 23:42:07] [このレビューのURL]

巷で色々とネタにされている「地獄のミサワ」先生の初単行本。
ちなみにネットでよくネタにされているものは作者のHPにあるネタで、この「カッコカワイイ宣言!」とは特に関連がないのでそれは期待しない方が良いです。

この作品はギャグ漫画ですが、ツッコミ役が存在しません。
読者が心の中でつっこみを入れる事でようやく完成する様な、そんな感じなので凄いシュールです。
「カッコいい男子・カワイイ女子しか登場しません!」と最初に宣言したりする癖に絵柄の所為でカッコいいとかカワイイとか思われる言動は全部シュールなギャグと化します。

好みの合う・合わないはまあ…癖のあるギャグ漫画なのであって然るべきというかw
楽しんだ者勝ちだと思います。

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[投稿:2010-10-21 23:48:10] [修正:2010-10-21 23:48:10] [このレビューのURL]

幹太・絵美の二人の同棲生活。
基本的に心温まる様なストーリーで、なんだかんだラブラブな二人の様子を読んでニヤニヤできる内容となってます。
ただ、作者の作風としてやはりどこかほっとすると同時に寂しい雰囲気も漂います。
自分はこの空気感がとても良いなぁと思います。

二人の関係に決着をしっかりと描かなかったのは意外(打ち切り?)でしたが、二人の間柄の名前が変わってもきっと二人の関係は変わらないのでしょう。

また「この作品で画風が固まっていった」とあとがきに有るように、作中での絵の変化・上達が顕著です。
特に絵美はどんどんカワイクなっていきます。
なので作者の最近の作品と比べると絵がまだまだ未熟なのは注意です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-20 23:43:32] [修正:2010-10-20 23:43:32] [このレビューのURL]

エロ同人としては一種のネタとしても有名な作者による、ファンタジー作品。

キャラの性格は少年漫画の王道をいっていますが、名前・デザイン・必殺技などがレトロゲーム達のパロディとなっているのが見所です。
キャラクターの言動それぞれに元ネタがあり、後の解説で「アレもパロディだったのか」と気づかされるほど細かいです。
ストーリーは国対国の王道バトル少年漫画風なので、誰でもそれなりに楽しめますが、こういう設定の為レトロゲーに造詣が深い方程ニヤリとできる作品となっています。

もちろんマリオやゼルダ、ソニック、ドラクエなど有名どころはそれぞれ重要な立ち位置を演じているので元ネタがわからなすぎてつまらんて事にはならないと思いますが…

「完全版」と称して作画に大幅の加筆修正を加えてはいますが絵に関しては雑誌に連載する作品だったら酷すぎる位の印象です。
全体的に絵は白いですし、コマの使いまわし(アップにするだけ等)もよく見かけます。何よりバトル描写が適当すぎます。
表紙でそこに期待すると肩透かしをくうでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-20 21:54:04] [修正:2010-10-20 21:54:04] [このレビューのURL]

エンターブレイン版を読了。

ナルミさんのぬいぐるみ・ドミノの視点から、彼女の独り暮らしの様子を描いています。

この作品の面白い点は視点はあくまでドミノという部屋にいるぬいぐるみなので、ナルミさんが外出している間に彼女が何をしていたか把握しきれないところです。
それなのに、家に帰って一人になったナルミさんは当然「素」が出るので表情や雰囲気から心情の変化が読み取れるのです。

ドミノはぬいぐるみの身なので当然ナルミさんにはどんな言葉も届きません。
ナルミさんが笑ったり、悩んだりしていたいつの時もそばで見守っていました。
しかし、ドミノの知らぬ所で少しづつナルミさんは変化していきます。。

あぁもうストーリーのほとんどのネタバレになってしまいました(汗
最後はなんとも切ない気持になりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-19 00:19:54] [修正:2010-10-19 00:19:54] [このレビューのURL]

女子高生4人が「お笑い」に挑戦する日常系4コマ。
高校生活の中で友達と何か打ち込んでやるのって楽しいよね的なよくよくある展開でした。
コントの中身をしっかり漫画化してるのは丸々カットするよりはマシでしたが、お笑いを漫画でやるのってやはり鬼門だなぁと感じました。笑えないです。

キャラクターの個性がどうもイマイチで、最後まで名前と顔を一致させるのに少し時間がかかりました。掘り下げ不足な印象。
あと4コマは自然と台詞が他の漫画より多くなるので、詰め込みすぎると良くないのだなとも実感。
もっとテンポよく読めた方が個人的には好きです。

良い点といえば絵がかわいい事…表紙も良いですよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-16 16:49:34] [修正:2010-10-16 16:49:34] [このレビューのURL]

さびれた文房具店を再び繁盛させるべく小学生の主人公が奮闘する話。

家を出て行ってしまった母親との家族関係の修復、店を経営する事の難しさ、数少ない常連客との交流などが話のテーマに描かれています。

小学生が文房具店を経営するという無茶な設定ですが、人情だけではなんともならない現実的な厳しさを割と描いているのが新鮮。
なんとか店主として認められるべく奮闘している主人公を傍目に、もう誰も来ないからといってネトゲばかりやってまともに仕事をしない父親にイラッときました。
過去に何があったのかまだわかりませんがあまりにも酷い様な。

「ロケットペンシルってコレじゃないよなぁ…」と思いつつ読んでいたらあとがきでやっぱり作者の記憶違いだったという事が判明。なんてこった。
ていうかそれくらいは事前に調べたりしないものなんでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-16 13:31:15] [修正:2010-10-16 13:31:15] [このレビューのURL]

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