「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

大人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」からのスピンオフ漫画。
自分は原作である「とある魔術の禁書目録」は未読で、アニメ版だけ見ています。
その程度の予備知識を持ったうえでこの漫画版を手にとりましたが、かなり楽しめています。
絵はかなり整っていて、読みやすいです。
内容としては超能力をメインとしたバトルと、主人公御坂美琴を中心とした女の子達による学園モノという感じです。

ギャグ回もあれば、長編のシリアスストーリーが展開される事もあります。
読んでいて思ったのは「やはりバランスは大事だな」って事です。
長編でのシリアスが上手くできているからこそ、日常パートとのギャップが明確に出てより楽しめます。
予想以上に高いクオリティを持った作品だったので驚きました。
新刊が楽しみな作品の一つです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:51:01] [修正:2010-02-28 23:51:01] [このレビューのURL]

完全版の方を読了。
絵柄自体は個人的には特に魅かれるものがなかったのですが、こちらでとても気になるレビューがあったので購入しました。
とある高校の漫研部が舞台であり、部員達は皆非常にイタいキャラとして描かれます。
主人公は元運動部の漫画好き。漫画は描けないけど、編集者を目指し、だらけきっている漫研部をなんとか活気づける為に部誌を作ろうと部員達にもちかけます。

そんな中、青木杏という新入部員が登場する事でぬるい日常が揺らぎ始めます。
青木の策略により部員達のイタい自尊心は徐々に傷つけられ、心の闇の部分がこれでもかっと描かれるようになります。
読んでてあまりにもキャラ達がいたいたしく、暗い作品なので、読後感は決して良くなくもやっとした感情が残りました。
読み終えてスッキリ「あ?面白かった!」ってできるタイプの作品ではないでしょう。

ただ人間の持つ嫌な部分を徹底して描いた姿勢は凄いな、と思いました。
またこうやって「作品を批評すること」の難しさと無責任さについても考えさせられました。
「げんしけん」が前向きなオタク達を描いた作品だとすれば、この「ヨイコノミライ」はかなりオタクの嫌な所を描いています。でもこういう一面も確かにある、と共感できます。
再読性は個人的には低いですが、一度読んでみるのはアリだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:49:46] [修正:2010-02-28 23:49:46] [このレビューのURL]

「ARIA」で癒し系漫画家の地位を確立させた天野こずえ先生の新作です。
この「あまんちゅ!」では時代は現代となり、舞台は普通の高校です。ファンタジー的な要素は今のところナシです。
しかし、素敵んぐなモノを日常の中から見つけ出す視点、間の使い方、背景の綺麗さなどは健在。

今回は主人公・てこが黒髪ロングなので、髪の毛のツヤが非常に綺麗に書かれていると思います。
灯里と比べて受け身な主人公なのですが、光(ぴかり)がてこを素敵な世界へいざなってくれます。
光は二巻になって髪形のバリエーションなどが増えてかわいく思えてきました。

1巻の時点では少な目だったキャラクターが、2巻になって増えて全体的に俄然面白くなりました。
とりあえず現時点では2巻までまとめ買いする事をお薦めします!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:43:12] [修正:2010-02-28 23:43:12] [このレビューのURL]

こんな本格的に少女漫画してる作品は初めて読んだかもしれません。
「貞子」と呼ばれてクラスメイトからあらぬ誤解(呪われる?とか)を受けてクラスでも浮いていた主人公・爽子が、超絶さわやかイケメン風早くんと出会う事から少しづつ少しづつ変わっていく、という内容です。
もともと読み切りとして描かれた作品なので一話だけでも完成度は高いです。

爽子は見た目とは反して異常な程に純粋でピュアな子で、クラスで浮いていたせいもあって思考回路がちょっと独特です。
風早は初めはとにかく爽やかなイケメンで読んでいてこっちが恥ずかしくなるようなセリフもさらっといってしまいますw
「※ただしイケメンに限る」をまさに体現したような、少女漫画らしいキャラです。
性格については徐々に人間味あふれるヤツなんだってわかってきます。個人的には好き。

爽子の独特な思考から来る友達のちづ・やのちんや風早との気持ちの誤解やすれ違いがメインです。
心理描写が上手で、無理なく読んでいけますし感情移入もしやすいです。
序盤の噂騒動の時の爽子なんて読んでてホントに純粋すぎて矢野ちんと同じで「そんな事で傷ついてたのか・・」と思わず感動しました。
(その為のタイトルが「君に届け」なんですね。良いタイトルだなぁと思います)


そしてこの作品は爽子の「笑顔」が反則的な破壊力持ってます。
非常にインパクトがありました。いい表情を描ける方だなぁ?と思います。
しっかり作者独特の絵柄を持っていて、読みやすいです。デフォルメ顔もどのキャラも可愛くて大好きです。
それでいて作中でしっかり絵が上達してるのがわかりました。
特に8巻すぎあたりから変化してきたなーってわかりやすいです。

少女漫画らしい少女漫画を読んだ経験の少ない自分には新鮮で非常に面白い作品でした!現時点のままだらだら長くならず終わってほしい・・!!
キャラの性格や、人間関係に無理がある!とかが気になってしまう方、少しドロドロした展開が苦手な方はきついかもしれません。(まぁ、ドロドロといっても少女漫画はそれがあってナンボでしょうかw)
現時点では絵柄・ストーリー・キャラクターなどどれも良い作品だと思ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:41:53] [修正:2010-02-28 23:41:53] [このレビューのURL]

厳密には「漫画」ではなく「絵物語」に分類される様な作品です。
セリフの吹き出しはなく、挿絵と文章によって構成されます。しかし、全ページカラーの絵が入っているのでまぁ一応。

劇場版「ゲド戦記」の原案ともなった作品だそうです。
世界観はナウシカやもののけ姫と共通している風なところがあり、宮崎駿ワールドに映画と違和感なく入り込めます。

ストーリーが素晴らしく、中盤で心を失った主人公・シュナが後半に少女の懸命な助けの結果心に光を取り戻し、復活する場面は感動。全1巻で綺麗に終わります。
全ページ宮崎駿のカラーが読めるというのもなんとも贅沢な内容です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:39:17] [修正:2010-02-28 23:39:17] [このレビューのURL]

「雪の峠」「剣の舞」どちらも面白かったですが、個人的には「雪の峠」の方が好きです。
佐竹氏の殿に若い家臣を信頼する様になりだし、高齢の家臣達がそれに危機感を覚え、築城の場所をめぐって争うといた内容で、刀の出てこない権力闘争的な内容であり、思わず息をのんでしまいました。
争いの決着のつき方が見事としかいいようがありませんでした。

やはり岩明均先生は表情が良いですね。この作品でいえば、背景や服装も比較的丁寧に描かれていてその点も良かったです。

「剣の舞」は侍によって犯され、家族を皆殺しにされた少女・ハルナの復讐のストーリーなのですが、
疋田文五郎と出会い、剣術指南を受ける中で成長していきます。
同時に、淡い恋心も描かれますが、最終的に伝えられたことは「戦の人に与えた傷跡」の様なモノではないでしょうか。
雪の峠と比べるとすっきりする結末でなかったのですが、作者の構成力は流石でした。
どちらも満足できた面白い作品だと思います、お薦めです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:38:24] [修正:2010-02-28 23:38:24] [このレビューのURL]

8点 長い道

親によって突然結婚させられた夫婦の生活を描いた作品。
はじめ読んだ時は「こんないい奥さんがいるのにどうして!?」と荘介のダメ男っぷりに共感できずちょっと微妙に思ったのですが、読み返していって「こんな二人が作る奇妙なバランスが良い」って思えました。

一話あたりが3Pちょいくらいで短いのですが、話の中身の自由度はこうのさんの作品の中で一番かもしれません。
突然大金持ちになってしまったり(次の話ではまた貧乏になる)、さつまいもが成長しすぎてマンションから追い出されたりと。
この「なんでもあり」な雰囲気が合うか合わないかは好みによるでしょうが・・あとがきでも書いてましたが作者が自由に楽しく描いてる雰囲気が伝わりました。

余談ですが、こうのさんの作品のひとつである「こっこさん」と少しクロスオーバーしている舞台設定となってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:36:51] [修正:2010-02-28 23:36:51] [このレビューのURL]

こちらでで割と高評価だったので購入。
評判通りの良作だと感じました。

4つの短編からなりますが、どれも消化不良感が無く、話の当たり外れもほぼ無しでした。良作揃い。
4作どれもページ数を同じ程度にまとめていたのが良かったのかも。
「ちはやふる」と対照的に少女漫画らしいハートフルな短編ばかりですが、やっぱり印象に残ったのは表題作である「ハルコイ」でしょうか。

おばちゃんが主人公となる少女漫画作品というのが自分には斬新で、ヒロイン役の子との関係も独特だなぁと思いました。
現在「ちはやふる」で大活躍中の作者さんですが、そこから作者の他作品に興味を持たれた方に是非お薦めできる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:34:54] [修正:2010-02-28 23:34:54] [このレビューのURL]

だらだらーっとした二人の大学生の話。
将来何がしたいか、どうすればいいのかわからないっといったもやもやと漠然とした悩み。
誰もが考えたことがあるような内容だと思います。非常に共感できました。
ギャグ部分は流石という面白さですし、この作者独特の空気感はハマると病みつきになります。

全1巻でありながら、しっかり終盤には話が展開し、綺麗にまとめられていて好印象でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:27:34] [修正:2010-02-28 23:27:34] [このレビューのURL]

都会ものである主人公・相浦くんが、とある理由で柤ヶ沢なる村落で一泊する事になるのですが…
仲間意識の強さから、余所者に対しての露骨に排他的な態度をとったり(逆に仲間として認められると一変)
村人達の性に対しておおらかさだったり、今じゃ想像もできない慣習や祭りにであってショックを受ける相浦くんの心情には見事に感情移入してしまいました。

初めに読んでいて思い出したのは有名な「ひぐらしのなく頃に」です。
(こちらの方が描かれたのは先なのですが、読んだのは後だったので…)
なんて描けばいいのかむずかしな・・・ヒロインとの「純粋」な意味での恋だったり、奇妙にみえる祭りだったり、村人に追いかけまわされて必死になって逃げたり、エロかったり。
読んでいて相浦くんと同じく心臓がバクバクしてました。

この方の絵で凄いと思ったのは目力(めぢから)です。
睨むような表情はどれも力強く、内に秘めた感情も透けて見えてくるほど。澄子なんて巨人の星バリに目がメラメラ燃えてますし。
全5巻の中でいろいろな事つめこんでますが、一番描かれるのはエロいシーン。
でもエロ漫画じゃないですよ。普通にストーリーも良い。
ラストのあっさりした終わりとちょっとしたサプライズも良かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:24:26] [修正:2010-02-28 23:24:26] [このレビューのURL]

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