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「雪の峠」「剣の舞」どちらも面白かったですが、個人的には「雪の峠」の方が好きです。
佐竹氏の殿に若い家臣を信頼する様になりだし、高齢の家臣達がそれに危機感を覚え、築城の場所をめぐって争うといた内容で、刀の出てこない権力闘争的な内容であり、思わず息をのんでしまいました。
争いの決着のつき方が見事としかいいようがありませんでした。

やはり岩明均先生は表情が良いですね。この作品でいえば、背景や服装も比較的丁寧に描かれていてその点も良かったです。

「剣の舞」は侍によって犯され、家族を皆殺しにされた少女・ハルナの復讐のストーリーなのですが、
疋田文五郎と出会い、剣術指南を受ける中で成長していきます。
同時に、淡い恋心も描かれますが、最終的に伝えられたことは「戦の人に与えた傷跡」の様なモノではないでしょうか。
雪の峠と比べるとすっきりする結末でなかったのですが、作者の構成力は流石でした。
どちらも満足できた面白い作品だと思います、お薦めです。

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[投稿:2010-02-28 23:38:24] [修正:2010-02-28 23:38:24]

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