「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 638レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

アニメ版の完結と同時に一気に読みました。
元々評判の良い作品だったし、全5巻と短くまとめてあるので手に取りやすかったです。

他の方もレビュー書かれてましたが、1番最初から最後まで、全て計算し尽くされたようなストーリー展開の巧さに、感嘆しました!
何というか、欠点らしい欠点が見つかりません。
ここ最近ではここまで完成度の高い作品は出会っていませんでした。
老若男女問わずお勧めできる作品です。

まず、キャラクター。
主人公、ヒロインをはじめメインキャラ全員が好きになる事間違いなし。
序盤から中盤にかけては、旅をしながら登場人物たちの掘り下げが行われ、全員が魅力的に輝き出します。
なので、最初は各々の過去のトラウマ等を乗り越え成長していく物語なのか、と思っていました。
各ストーリーもとにかく話の起承転結がうまく、読後感が良いです。

そして、ストーリー
中盤までも面白いのに、終盤にかけては、ミステリー・SF的要素が増え、怒涛のどんでん返しが待っています。
再読すると序盤から丁寧に張られていた伏線に気づかされます。
また基本的にはシリアスなストーリーでありながら、結構こまめにコメディ要素がちりばめられており、それでいてそれが鬱陶しくならない程度にバランスよく構成されているので、暗くなりすぎず読み進められるのも好きな点でした。ギャグセンスが好みとあっていたのかも。

作画面
私は画風の好みは結構するタイプですが、この作品は安定して読みやすかったです。万人受けするタイプじゃないかと思います。
ヒロイン勢は皆可愛くかけていて、それでいてタイプも違う感じに書き分けられていて好みでした。
因みに作者の他の作品は読んだことありません。

アニメ版の方を先に見て気に入り、後から原作を読みました。
原作も全くアニメ版に負けていないパワーを持っていました。
今のところ今年読んだ作品の中では1番ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-09-24 21:13:56] [修正:2019-09-24 21:13:56] [このレビューのURL]

今尚続編が連載中のカイジシリーズの第1章から第2章。
もう様々な方がレビュー書かれていますが、絵の下手さに目をつぶって読んでいくと、気がつけばどハマりすることうけあいです。
個人的には、絵柄は個性的なだけで、下手とは感じませんでした。

簡単なようで奥の深いオリジナルのギャンブルの数々。
心理戦と長く張られた伏線の回収の見事さ。脱帽です。
少なくともこの「賭博黙示録」については、13巻という長さも短く感じられました。

カイジは、普段はどうしようもないクズかもしれませんが、命のかかった大一番で、仲間を決して見捨てない。
この実は少年漫画みたいなキャラクターが、嫌いになれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-13 19:43:08] [修正:2018-12-13 19:43:08] [このレビューのURL]

全部読んでいた作品でしたので、「やっぱり面白いなァ」というのを再認識した位になりましたが、「一冊の単行本になる」事をずーっと待ち望んでいたので、素直に嬉しかったです。
これでやっと掲載時のジャンプやジャンプSQを処分出来ました。

私の好きな話は、マナー対決という異色バトルを見せる「富豪村」と、まさかのトニオさんがフィーチャーされた「密猟海岸」です。

この単行本には未収録ですが「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」もファンなら必読の一冊です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-10-03 15:50:30] [修正:2015-10-03 16:01:13] [このレビューのURL]

今更ながら読みました。

大した事はかけませんが、この短さでよくここまでまとめられるなぁと。
設定の勝利って感じです。
序盤に贅沢にページを割いているので、その奇抜な設定を違和感なく導入させています。

某シーンは非常に有名だったので知っていたのですが、それでもそれに至るまでの過程の描写が物凄い。
永井豪先生の作品をまともに読んだのは初めてでしたが、
終盤はやはり何かが作者にのりうつったかのような狂気を感じます。圧倒的。

ちなみに文庫版で読みましたが、他の方も触れているように、偉人編を無理に本編の途中にねじ込む必要があったのかと疑問です。
絵柄が明らかに前後と違っていて洗練されており、後で描かれたのが一目でわかりますし、本編の後に影響あるような伏線もありません。
単純に外伝としてよかったんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-30 23:23:26] [修正:2013-04-30 23:23:26] [このレビューのURL]

9点 外天楼

見事にしてやられました。

この作品は作者の作品を過去に読んだことがある方ほど、良い意味で裏切られると思います。
ちなみに事前情報何もなしで読みました。

初めは「いつもの石黒正数短編集」と大してかわりないという印象でした。
小さなことを重大なミッションの様に仕立てたり、しょうもないヒーローが出てきたり、案外ブラックなオチがあったり。
やはり発想が柔軟で面白いなぁとは思うのですが、どれも過去作であった様なデジャブがちょっとありました。

しかし、中盤を過ぎた頃から雰囲気が徐々に「あれ?」と変化し始めます。
気が付くと、最初の話から全て登場人物がリンクしていてただの短篇だと思っていた話に重要な伏線が散りばめられていました。

後半は正に怒涛の展開、ジェットコースターです。
作者の作品の中でも未だかつてない程、絵もストーリーもシリアスでダークでミステリアス。
その変貌ぶりにおいていかれずについていければ、帯で新房昭之監督が絶賛する様に、「極上の異世界ミステリー」としてきっと印象に残るでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-25 01:22:09] [修正:2011-10-29 02:01:49] [このレビューのURL]

日本人漫画家の漫画作品がルーヴル美術館へ展示されたのは史上初だそうです。

ウルジャン掲載時はモノクロにされてガッカリしたのですが、単行本化にあたってフルカラーで復活となって非常に嬉しかったです。
荒木先生初のフルカラーで、しかもジョジョで、しかも四部で、しかも岸辺露伴。
それだけで一冊3000円かかっても買うしかないだろとか考える前に買ってました。

日本で過去に出合った不思議な女性、奈々瀬から知らされた「最も邪悪な絵」の存在をふとしたきっかけで思い出した露伴が、単身ルーヴル美術館へその絵を求めて行き、そこで奇妙な体験をするという内容です。

露伴の過去話から物語はスタートします。
序盤は日本を舞台とし、「過去」という時の流れや「畳」などの和を連想させるセピア調のカラー。
ルーヴルのあるフランスへ着いてからはちょっと派手目なピンクを基調としたカラー。この塗りで違和感を持たせないのは流石としか。
そしてルーヴルの地下へ潜ってからは冷たく暗い緑で画面が彩られます。
色調が本当にガラッと違うものになるので場面の切り替わり、雰囲気の変化なんかはモノクロ以上にハッキリとし、カラーならではの良さを感じました。
それ以上に、ただフルカラーにするのではなく場面毎に全てのカラーを変える荒木先生のセンスが凄い。元々キャラクターの色とかは絵によって変幻自在なのが特徴でしたが…BDっていうのはこういう風なのが多いのでしょうか。ちょっと興味が湧きました。

そしてそれまでミステリー風だった雰囲気から急展開。カラーだとグロさも増しますね。
「やっぱりジョジョだった」と思わされる緊迫感。
短いページながらスタンドがしっかりと活躍したのもちょっと嬉しかったり。

絵の謎が解け、奈々瀬の言動のがサッパリと解明されるその結末も見事ですし、どこか哀愁漂わせる終わり方は「ジョジョ」本編とは違う「外伝」ならではで気に入っています。

「ルーヴル美術館みたいな場所ならば秘密の部屋や不思議な絵があっても何らおかしくない。」
そういうベタながらなんだか好奇心がうずく設定を見事に料理されていてニヤリとしてしまいました。


・にしても露伴は本作で27歳、4部本編時は20歳。実に7年も経ってるのに仗助達はなんで未だに学ランを…?
・しかも4部の本編(20歳)の時にスタンドが発現したはずなのに17の過去話でスタンドが使えている…?
・しかも16歳の時にデビューしてたはずなのに17歳でまだデビューしてない事になっている…?

………こういうツッコミは無粋ですかね。この程度では評価は変わりません。

「おとはなウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……」ですか?荒木先生ーーッ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-06 15:27:29] [修正:2011-06-07 15:41:17] [このレビューのURL]

短編集ですが、コマ割やモノローグの配置がとても上手で読みやすい上に、一作あたりのページ数が80-100Pあるのでどの話も強く印象に残りました。

「葦の穂綿」
普通の少女漫画ならごくありきたりなボーイミーツガールなラブコメに行きそうな導入に対し、明かされる彼の過去の重さ。その落差が凄いです。
決して結ばれない、報われない恋。ハッピーエンドなのかそうでないのか、胸が締め付けられる様なラストは少女漫画特有の感覚に思いました。

「半夏生」
タイトルや写真展の内容、またラストのモノローグといった伏線が利いていて好きな作品。
年上の女カメラマンと女装少年の禁断の恋、というのはどちらかといえば漫画チックな設定ですが、こちらは二人の再会のエピローグまでを描き切りハッピーエンドで締めている処がたまらなく良いです。

「冬霞」
児童虐待のトラウマが描かれます。
幼き双子と「おにいさん」の逃亡劇。
親に虐待されて生きてきた双子は連れ出された彼によって初めて愛情を与えられます。
なぜ家に押し入ったのか、なぜ双子を連れ出したのか、などの謎めいた彼の言動の真相には心打たれました。

3作のどの題材も読み切りとしてここまで高い完成度で話をまとめられる方はそうそういないのではないでしょうか。
オススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-09 23:56:42] [修正:2011-03-09 23:56:42] [このレビューのURL]

凄い面白い!ここまで読んでテンションあがった作品も久しぶりでした。
読んでいて期待するところをうまく描いてくれてます。
何度か見かけたレビューですが、週刊少年誌でやってる少年漫画に飽きてそこから離れた読者が「少年漫画っていうのはこれだよこれ!」と良いたくなるような、そんな作品です。

週刊少年誌の作品と比べて大きく違うのはテンポが非常に早い所。全10巻という長さは人気作品の引き延ばしにうんざりした方達にピッタリです。
全10巻ですがその倍のボリュームは感じられます。
テンポが早いのに日常描写とバトルとをうまく両立させられているのは、騎士達が全員登場してからは、夕日・さみだれ達は騎士達との日常を送っているからだと思います。
(逆に、騎士達が登場してからその他の登場人物はほとんど出てきません)
世界の危機の話の割に舞台は非常に狭いんです。
騎士達との日常交流を描いてく事でその関係がバトルの方にも影響するし、日常と非日常の両方が描写できる。
このバランスの良さは凄い。

絵柄も個人的に好み。「こういう絵でこういうバトルが描ける人がいたんだ!」って感じです。

※完結に伴い若干の修正をしました。
これまた見事に完結してくれて最高でした。
最終巻は作者が少年漫画の最後にのやりたかった事を詰め込んだ、という内容。
そして伏線の巧さに改めて気付きました。近い内(年末年始・・?)に読み返したいなぁと思ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:26:18] [修正:2010-12-09 23:56:57] [このレビューのURL]

無事完結したので書き直し。

作品のテーマ性の特徴等は他の方々のレビューで色々と語られているのですが、老若男女問わず楽しめる絶妙なバランス加減だったと思います。
難解すぎず、軽すぎず。
そうでなければ単行本が一巻あたり100万部を超えるような作品にはならないですよね。

この作品の凄いと思った点は長編作品にありがちな評価である「○○編までは良かった。以降は駄作」という風にならなかったその構成力です。(自分はそう感じました)
エルリック兄弟・マスタング大佐をはじめとする軍・シン国の面々・ホムンクルス達・そしてスカーなどの多くのキャラクターを動かしてストーリーを描いているので話が途切れる事が無く次へ次へと展開していきます。
次の巻へ行けば行くほど面白くなり、次々と話を展開しては着々と伏線を回収し風呂敷が畳まれていくその様は爽快でした。
また、全27巻という長さですがバトルに関してはダラダラと引っ張らずに一話でテンポ良くまとめるなどされています。(月刊連載ってのもありますが)

画力に関しては絶賛する様な上手さは無くとも、これほどの長期連載にも関わらず初期と後期であまり変化を見せなかった絵柄の安定度はとても初連載作品とは思えませんでした。

何はともあれ綺麗に完結してくれて本当に良かった。
間違いなく2000年代を代表する作品の一つです。
8→9

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-12 03:36:31] [修正:2010-11-23 01:32:48] [このレビューのURL]

文明が崩壊し、「人類」そのものの寿命を迎えようとしている終末の世界。

そんな世界の中で余命幾許も無い少年・イクルが、人造遺伝子人間の「あい」と残り僅かの生涯を過ごす物語です。
文明の崩壊後の世界の日常、という事で「ヨコハマ買い出し紀行」を連想しましたが、描いている内容は全くの逆を行っていると思います。
この「愛人[AI-REN」」では終わりゆく世界とともに消滅していく二人を描いているからです。

イクルとあいは傍からみたらただのバカップルです。
作者の絵の雰囲気もあいまって見ていてほほえましい限りです。
あいみたいなこんな子いないよ!ってツッコミはこの作品には褒め言葉です。
しかし二人の時間は着実に終わりに向かっていきます。
ベタなんですが、演出がとても巧いのでひきこまれてしまいました。
とにかくページを贅沢に使っていて作者の全身全霊を込めた様が伝わってきました。

人造人間を作れるようになり生殖が必要なくなった結果「愛する事って何なのか」、また「人って何なのか」を考えさせられます。
この作品で伝えたい事なのでしょうけれど、自分はイクルとあいの物語だけでも十分面白かったですよ。
設定の凝り様などはあとがきを読むと凄いのが伝わってくるのですが、それを作中で100%伝え切れているかというとそうでもないかもしれないのが惜しい点。でも凝った設定が好きな方は作品世界にどっぷり入り込めると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-02 00:26:50] [修正:2010-11-02 00:26:50] [このレビューのURL]

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