「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

深夜バラエティの人気コーナーの一つみたいな作品だと感じました。

美少年だからこそ許されるあのセリフやこのセリフ、正しい使い時はこんな場面、というところまでを持って行くショートドラマ構成です。

内容としてはギャグ6:鬱4くらいな割合で、どちらも良し。
ページ数もまばらだったり、内容の出来の良しあしはバラつきがあります。
が、面白い話はオチまで持っていくドラマパートが上手で、毎回冒頭でオムニバスであることを強調するにも関わらずそれを一瞬忘れてしまうほど。

個人的好みは「俺に関わるとやけどするよ?」「真実の愛はここにあったんだ」「美少年は世界の宝だからさ」「美しさって罪なものだね」等。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-25 00:06:30] [修正:2011-10-25 00:06:30] [このレビューのURL]

面白いよとちょびっと話題にあがっていたので購入。
作者は藤田和日郎先生の元アシ・ジョーこと片山ユキヲ先生。

温かみのあるほんわかとした絵です。正直上手とは言えませんがまだまだこれから上達するでしょう。

最初にこの作品は「朗読」がテーマと聞いて、なんて無茶な事をするんだ、と思いました。漫画では声が聞こえないのに。
でもこの作品には意外な程面白かったです。

作中で最初に朗読に使われる本は宮沢賢治の「やまなし」です。
「読み手が文の意味を全て理解しないと出来ない」という朗読の重要な点を巧く広げています。
主人公が朗読を成功させるために、一層作品に対する考察が深まり、読んだことあるはずの本なのに自分は何も理解していなかったんじゃないかって感じました。真相を知ったような気分です。

そして声が届かないかわりに、作中の聞き手が朗読を聞いて想像した内容を絵とする事で一気に迫力が増し、声のない朗読にしっかりと惹きこまれていました。
そんな訳で朗読が本格的に始まる一巻後半からは怒涛の勢いを感じました。
二巻以降も楽しみです。

※7→8
全く面白さが衰えない良い感じなので上げます。
絵の上手い・下手はともかく魅せ方が抜群です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-11 23:50:22] [修正:2011-10-15 10:50:06] [このレビューのURL]

【ネタバレ注意】

「Steins;Gate」のスピンオフ作品。ちちろんですが原作(本編)を知らない方は絶対に読まない方が良いです。

「Steins;Gate」は何故こんなにいろいろコミカライズされるのか。
まぁ人気作品だからというのは当然ですが、何よりも「誰の主観で話を追うのか」がかなり重要な作品だからです。
この作品は本編の主人公岡部の視点ではなく、メインキャラの一人である阿万音鈴羽を主人公として描かれます。

本編ネタバレに深くかかわってしまうので大した事は描きませんが、読んだ印象は「第一印象以上に面白かった」です。
鈴羽をしっかりとメインヒロイン顔っぽいデザインにして描いているのが良いと思います。
画力は荒削りな点も目立ちますがアクションも頑張っていますし、おおっと思わされた場面もあったりしたので嫌いではないです。
あ、でもダルの描き方の酷さだけは擁護できないです。腕が極太だったり足が激短だったりとダルが人間じゃなくなってますよ。あれじゃあドワーフか何かに見えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-12 00:32:24] [修正:2011-10-12 00:33:54] [このレビューのURL]

前作同様あまり長すぎずにまとめてくれたら…と今非常に期待している作品です。

メインキャラはスポーツが得意な男の親友と、面倒見の良い女の幼馴染との3人と、ボーイ・ミーツ・ガールな出会いを果たしたメインヒロイン・かをりの4人で構成され、かをりとの出会いから話が動きだします。
王道なキャラ構成と導入かもしれませんが、非常にすんなりと話に入り込む事ができます。

絵柄が地味というのが前作を読んだ時に感じた惜しい点だったのですが、かをりが出るだけでぱっと画面が明るくなるような派手さと存在感があるのでその点が解消されてます。
「モノトーンだった世界が色づき始めた」という主人公とかをりの出会いを文字通り感じる事が出来て自分でも驚いてます。凄い。

失われていた音楽への情熱が出会いをきっかけに取り戻されていくという青春ストーリーになりますが、音楽的な要素よりも青春してるキャラクター達が活き活きしてます。
作者が描きたかった場面をどんどんつぎ込んでいるかの様。
1巻からすでにクライマックスみたいな盛り上がりを感じました。。
オススメです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-05 23:56:27] [修正:2011-10-05 23:58:48] [このレビューのURL]

【ネタバレ注意】

この作品はゲームが原作です。
自分はアニメ化きっかけでアニメと並行して原作をプレイしました。

元々口コミで面白いと非常に評判が高かった作品だったので、楽しみを奪わない様に何よりも「ネタバレ」だけは回避する事に努めました。
そうしてインターネットというネタバレの嵐を避けに避け、無事最後まで大したネタバレも踏まずに終えられて本当に良かったと思ってます。
何の作品にしてもオチを先に知るのは損だと思いますが、例えば日常系作品のネタバレを知るのと本作のネタバレを知るのは大きな差があるように感じます。

なのでレビューといいつつもこの作品の中身についてはあえて書かないでおこうかと。
ついでにいうなら【原作(あるいあアニメ版)をクリアするまでは『Steins;Gate』関連の漫画は全て読まない方が良い】位まで言いたくなります。
何故かというとまぁやっぱり原作の出来が一番良いからです。
同じストーリー、同じタネ明かしでも魅せ方の上手さ故に感じられる面白さが段違いだと思うので。
漫画版を先に読んでも「ふ-ん」で終えられてしまったらなんだか勿体ない様な気がするのです。

原作は既に数年前に発売した作品なので今更ネタバレどうこういうのは本当はおかしいのかもしれませんが…
「Steins;Gate」はコミカライズの数も非常に多く、未単行本化の作品もまだいくつかあったりします。

このさらちよみ版が一応本編準拠のストーリーで、その他は外伝だったり、視点を変えたスピンオフだったりしますのでそこもネタバレの嵐。
原作との雰囲気の違いはシリアス加減の弱さでしょうか。
ジョジョを読んでいる時「ゴゴゴゴゴ」の音と共にじわじわと「何かがおかしい…」という恐怖感と何が起きるのかドキドキして続きが気になる感じ。そういう感覚が足りません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-29 00:18:08] [修正:2011-10-05 23:58:02] [このレビューのURL]

授業中についついペン回しや手紙といった内職に没頭した経験というのは割と多くの方があると思います。

その授業中の暇つぶしをさらに発展させてギャグに仕立てたのが本作です。
主人公・横井さんはとなりの席の関くん(今気づきましたがとなりの席だから関くんなんですね)がどうも気になる。
それは彼の「内職」がとんでもないからな訳なのですが…

「授業中」の出来事故に、全てもくもくと・こそこそと行われる為、関くんは基本サイレント。
それなのに内職の中身が突拍子もない為、横井さんはつられてつい脳内ツッコミ脳内リアクションを取ってしまうという構図です。
「授業中の内職あるある」をさらに発展させてしまった様なものが多いので、横井さんとシンクロして突っ込めます。

関くんのシュールなボケ役と、それに振り回されたり時には協力してしまう横井さんという妙な関係が独特で魅力なコメディ作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-26 23:45:18] [修正:2011-09-26 23:45:18] [このレビューのURL]

都会から男の子が転校してきた、という所からはじまる少女漫画。
東京からきた都会っ子・大沢君と田舎育ちのそよ達。
それによって生じる田舎と都会のギャップ等は最後まで描かれますが、
それよりも登場人物達の直接言葉(台詞)に出さずとも伝わってくる
本当に些細な・微妙な心情の変化の描き方が独特。
絵柄と構成の良さなのか、行間を読ませられます。
シゲのKYぶりとか親父のうっとうしさなんかもキャラの顔と台詞とがマッチしすぎてもうウザくてウザくて(笑

少女漫画らしく恋愛もありますが、ドロドロな恋愛とか三角関係とかそこまでディープにはならず、作風の所為もありますがさらっとした印象。

自分が読んだ事のある所謂少女漫画の数は、少年漫画や青年漫画と比べればまだまだかなり少ないのですが、こんな絵柄ありなんだって感じです。
絵が上手い!って絶賛するタイプではなく、癖もありますが個性バッチリです。
作中で結構絵柄が変わるので大沢君は最後までどんな顔してるキャラなのかイマイチ掴めませんでしたけど汗

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-20 23:03:53] [修正:2011-09-20 23:03:53] [このレビューのURL]

Keyのゲーム「リトルバスターズ!」のコミカライズの一つ。
ヒロインの一人に最初からスポットをあててそのルートを漫画化しています。

「リトルバスターズ!」コミック群の中で一番絵が上手で可愛く描けていると思います。
他のコミカライズもこれくらい絵が上手ければ良いのに…と感じる位、コミカライズものはハズレも多いので…汗

元々ミニゲームなどの「遊び」要素が多い作品なので世界観がちょっと掴み辛いかもしれませんが、キャラクターの描き方は良いので案外すんなり入れるのではないでしょうか。
また、タイトルのある様に能美クドリャフカがメインですが、他のヒロイン達の扱いもおざなりでなくきちんと描かれているのも良印象です。
コミカライズとしては大分後発なのでそのお陰か、展開にも無理なく安定感があります。

点高めですが単純な好みと期待を込めて。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-14 23:46:57] [修正:2011-09-14 23:46:57] [このレビューのURL]

確かにこのサイズでこの価格はお買い得。
作者が好きならって軽い気持ちで手を出せます。

内容としては表題作「スピカ」が青春ものらしい良いまとめ方で気に入りました。

「ミドリの仔犬」「はなのゆりかご」は絵本ちっくでまた今まで読んだ事の無い作者の引き出しでした。
今描かれたらもっと良い雰囲気が出せるんだろうなぁ。

リーズナブルな点で1点プラスしてます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-12 23:06:28] [修正:2011-09-12 23:06:28] [このレビューのURL]

トキワ荘だとかの頃ではなく、タイトル通り「ブラック・ジャック」を執筆していた頃の手塚治虫の逸話を描く作品です。

手塚先生と縁のあった方々にインタビューし、それを回想する形で話は進みます。

超多忙故の「締切」にまつわる修羅場のエピソードの数々は印象的。
手塚先生のスケジュールの多忙さのむちゃくちゃっぷりも、壁村編集長の破天荒ぶりもありえないと思ってしまう位です、現代の感覚なら。
手塚先生の凄さと共に締め切りに追われる編集者の辛さも理解できた気がします笑
特に最後のアメリカから原稿を描く話は正に神の所業。凄すぎます。
こりゃあネタにしたくなりますよね。

絵は割と癖があって濃い感じでしたが、表情の明暗が非常にはっきりしてわかりやすく、飽きません。
次の瞬間に手塚先生がどうリアクションしてどんな表情を見せてくれるのか・・読んでいてページめくるのにワクワクしました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-08-31 23:24:19] [修正:2011-08-31 23:24:19] [このレビューのURL]

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