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3.73点(レビュー数:45人)

作者大暮維人

巻数22巻 (完結)

連載誌ウルトラジャンプ:1998年~ / 集英社

更新時刻 2011-10-24 20:19:56

あらすじ 鉄拳(ナックル・ボム)と言う名のケンカ屋、凪宗一郎とボブ牧原は、統道学園に入... 続きを表示>>

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この漫画のレビュー

4点 ヨノナカさん

[ネタバレあり]

大暮維人は漫画が下手ってわけじゃない。見せ所もわかってるし画力は申し分ない。彼の才能がcomics(物語漫画)に向いてるタイプじゃないだけじゃないだろうかと思う。

天上天下も場面場面を見れば十分に面白いのだ。しかし、彼自身そういった細かい場面を盛り上げることに集中するあまり、全体としてのストーリーの盛り上がりに欠けてしまっている。作品中で伏線を張るが破綻、盛り上げようとするが不発、といった点にこの点がよく表れていると思う。


その点、浦沢直樹は上手い。もちろん画力もあるのだが、それ以上に場面場面の魅せ方と長いスパンでの魅せ方が絶妙だ。雑誌で見ても面白い、単行本でみても面白い。「天才」の名に恥じないcomics(物語漫画)の匠だ。

一方、大暮維人はcartoon(一枚絵漫画)の匠だ。浦沢はコマ一つ一つを物語の盛り上げのために使っている(顔のアップとかがそれ)が、大暮維人はコマの一つ一つを絵として描いている。勢いのある絵は見ているだけで楽しい。もちろんそれじゃあ物語を書くとしてはダメなんだけど、そういった漫画も漫画として十分アリなんじゃないかと思う。


ただ、欲を言えば大暮維人もがんばって物語として漫画を描いて欲しいかな。
そうすればきっと面白い作品が作れると思う。本人の努力と編集者の力量に期待!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-26 22:44:17] [修正:2007-01-26 22:44:17]

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