6.5点(レビュー数:2人)
作者リー・ベルメホ
原作ブライアン・アザレロ
巻数1巻 (完結)
連載誌DC Comics:2008年~ / 小学館集英社プロダクション
更新時刻 2011-09-19 13:29:15
あらすじ “あのジョーカーがアーカム・アサイラムから釈放される” 衝撃的なニュースがゴッサムシティの街を駆け巡った。かつてはゴッサムシティの闇社会の帝王として君臨していたジョーカーだったが、彼が不在の間に、他のマフィアたちはジョーカーの縄張りを山分けし、我がもの顔で支配していた。ジョーカーに憧れ、彼の下で働きはじめた青二才のチンピラ、ジョニー・フロストは、やがて縄張りを取り戻すべく、残忍なやり方で次々とマフィアたちを始末していくジョーカーの狂気と混沌を目の当たりにする……。
この漫画のレビュー
7点 columbo87さん
タイトルの通り、全編通してジョーカーだらけ。チンピラのジョニーの目を通して、ゴッサムの狂気ジョーカーを描いた作品。
このジョーカーは、口が裂けていたりあんまりジョークを飛ばさなかったり、いつにも増して完全に狂ってたりする。そんなあたりヒース・レジャー版のジョーカーと似ているので、映画「ダークナイト」が好きなら読んでみるといいかも、なんとなくその後の話としても考えられる。
一方バットマンは殆ど出てきません、あくまでJOKERの物語なので。買ってみて騙された!などと思わないように。
面白いのはジョニーの役回りが、ヒーローに憧れるオタクではなくヴィランに憧れるチンピラというところ。ジョーカーの相棒になったと調子に乗ってクロックに吊るされちゃうところとか、俺は頭脳派の出世タイプだから・・・とか思っちゃうのが小市民的で笑える。
ベルメホのアートも結構見もの、スタイルを使い分けて視線誘導や時間演出を効果的に行っている。漫画的になったり、映画的になったり・・・アートだけでも見ていて飽きない。ジョーカー好きなら買って損は無い一作だと思います。
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[投稿:2011-10-02 23:04:47] [修正:2011-10-02 23:07:59]