海猿
作者:佐藤秀峰
雑誌:週刊ヤングサンデー
レビュー全文
9点
:ITSUKIさん
非常にインパクトのあるタイトル「ブラックジャックによろしく」によって作者の事を知りましたが、「海猿」の漫画原作を同じ方が描いているというのは、「海猿」が映画化して単行本が再販されてからでした。
なので、「ブラックジャックによろしく」より後にこちらを読んだのですが、「あー作者は絵が悪い方に進化してしまったなぁ」と思いました。
こちらの方が絵の癖が少なく、読みやすいです。
特にヒロインの可愛さが段違いです。
「災害救助」等がメインの話となるので、一巻目から非常にスピード感溢れる展開でとてもハラハラしながら読んでました。
海の恐怖を漫画で改めて実感しました。
また、海賊退治や密輸検挙等国を守る仕事としても、常に死と隣り合わせであり、その苛酷さは是非読んでない方には知ってもらいたいです。
この様な内容である為、「生命の重さ」について「ブラックジャックによろしく」とは違う視点から改めて考えさせられました。
「密航船編」「潜水士訓練編」「不審船編」等という風に作品全体をいくつかのエピソードに分けることができますが、最初から最後までどのエピソードも完成度が高く、外れがありません。
また、割とヒロインで新聞記者である美晴との恋愛模様も描かれています。
新聞記者として事件の記事を書く事に対する悩み等、美晴も只のヒロインではなく、事件を通しての成長を描いている点も良いです。
エンターテインメントとしての面白さは文句なしですし、それだけに収まらない深さがある作品だと感じました。
[ 2010-01-07 03:58:28]
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