ブッダ
作者:手塚治虫
雑誌:月刊コミックトム
レビュー全文
7点
:creさん
面白いというよりは考えさせられる漫画という感じ。
世界観は同作者の火の鳥が近いように思うが、この漫画では主に生物の死について描いている。ブッダが死というものに対して、どう思い、どう考え、そしてどう結論づけたのか。細かく描かれていて、共感できるかどうかは別としても、読みながら同時に考えさせられる。
昨今の、というか特に戦国時代なんかの日本の仏教は、祈れば極楽に行けるとかカルトじゃねぇか、とか思っていたけど、元はと言えば一人の人間が悩みぬいて苦しみぬいて、やっとたどりついた境地の教えだったのだ思うと、権力に利用されるのはすごく不憫に思う。まあそれはキリスト教もイスラム教も同じようなものなのだろうけど。
自分がどのような思想を持っていたとしても、2500年もの長きに渡って多くの人を救って、または勇気づけてきた人間の思想の断片でも知るのは意味があるのではないかな、と思う。
[ 2008-02-07 07:49:02]
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