最終兵器彼女
作者:高橋しん
雑誌:ビッグコミックスピリッツ
レビュー全文
9点
:tamajiroさん
とある番組の受け売りですが、この作品は「あえて書かないことで表現する漫画」です。そして作品のテーマとしては「究極の愛の形とは」といったところでしょうか。
私個人としてはこの作品は大好きですね。恋愛ものの漫画は数多く見てきましたが恋愛部門では私の中では堂々の№1です。
台詞のインパクト、はじめから終わりまで計算された構成は一本の映画を見たかのような満足感でした。ページをめくった次の瞬間にはまったく対照的な描写をあてたりとか、交換日記を背景にしたり、まったく言葉のない繊細な描写とか凄かったですね。
ただし、点数をつけるのは凄く悩みますよねw
前に述べましたがこの作品は「あえて書かないことで表現する漫画」だからです。
なんでチセが最終兵器なのか、どことの戦争なのか、何で戦争してるのか、戦況はどうなってるのか全くわかりません。でもこれはあくまでも「シュウジとチセの恋愛」を追った話であり、作品の趣旨とは関係がないという作者の意向ですからね。書き忘れではないわけですからそこにこだわるのはきっと違うんでしょう。
まあ、実際戦争があったらなにもわからないまま死んで行くのがほとんどなんだろうな。なんて思いながら私はよんでましたけど
賛否両論は出るんだと思います。極論ですからね。当然といえば当然です。
ただしあくまでも恋愛にこだわる作品の姿勢に私は心を打たれたし、こういう作品があったほうがいいんだと私は思います。というよりこういう作品をもっと色んな人にも書いて欲しいですね。
[ 2011-10-03 01:18:44]
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