悪魔とラブソング
作者:桃森ミヨシ
雑誌:マーガレット
レビュー全文
7点
:とろっちさん
ラブリー変換とは、自分の気持ちを伝える際、相手を尊重した柔らかい表現に変える、という処世術。
そのネーミングもいいですが、ラブリー変換の存在感が、この作品に華を添え、
色鮮やかなものにしています。
変換前のきつい言葉でしか話せず、周囲から孤立しているマリア。
ラブリー変換がうまく使いこなせないマリアは、口先だけの褒め言葉ではなく、
自分なりにラブリー変換を理解し、変化させ、マスターしていきます。
自分自身をラブリーに変換するために。
「誰かに好きと言えるように 自分が好きだと言えるように
心から好きだと誰かに言ってもらえるように」
マリアは自分をいじめる者に対しても屈せず、拒絶せず、否定せず。
堂々と自分をさらけ出し、意志を伝え、同時に相手を理解しようとします。
マリアが人と交わることで周囲を変化させ、またマリアも周りの影響を受けて変わっていく、
そんな姿を見守っていきたい作品です。
ちなみに、こういう作品では悪役がいないと締まりが悪くなってしまうかもしれませんが、
それにしても担任には腹が立ちます。
[ 2010-02-07 20:54:53]
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