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アドルフに告ぐ
作者:手塚治虫

雑誌:週刊文春

 レビュー全文  

6点  :かっせるさん 

3人のアドルフ・・・というより、2人のアドルフの友情が引き裂かれていく
様を描いた作品。

とにかく考えさせられる内容なのだが、残念なのは終わり方。
イスラエルでの話はもう少し掘り下げて書いて欲しかった。
あの優しかったカミルが兵士になったとはいえ、いきなり「人殺し」
をしたという描写が信じられなかった。
戦争とはそんなもの、というメッセージが暗に隠されているのかも
しれないが、それまで「善」の立場にいたのだからもう少し過程を
書くべきだったのでは。

だが、数十年前の作品であるにも関わらずしっかり読めるあたり
さすが手塚治虫だなと思わせます。
[ 2010-09-27 11:44:10]
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