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アドルフに告ぐ
作者:手塚治虫

雑誌:週刊文春

 レビュー全文  

5点  :勾玉さん 

ヒトラーはユダヤ人だったという俗説を元に
ヒトラー出生の文書を巡り奔走する日本人青年の奮闘と、
アドルフの名を持つ2人の少年の宿命を描いた物語。

ナチスに忠誠を誓いつつも
幼馴染の親友、そして意中の女性がユダヤ人であるという
事実に苦悩するカウフマンの悲哀は、
同作者の「火の鳥」に匹敵する人間ドラマを感じさせます。

一方で日本人青年の峠草平のキャラクターにはあまり魅力が感じられず
文書を巡り東奔西走する導入部は少し退屈に感じてしまいました。
またエピローグ的にあっさりと語られるイスラエルでの一節も味気なく
著者の他の名作に比べると、本作はいささか物足りない印象があります。
[ 2012-10-20 19:49:18]
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