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冷たい校舎の時は止まる
作者:新川直司

雑誌:月刊少年マガジン

 レビュー全文  

5点  :booさん 

辻村深月原作の長編ミステリーのコミカライズ。

辻村深月さんは透明感のある静謐な文章が好きで、そこそこ著作は読んでいます。じゃあなぜこの作品は読んでいないのかというと、あまりに長すぎるから。
メフィスト賞を取っただけあってある程度評価はされているんでしょうが、1000ページを超える小説なのでまあ気軽には読めない。
そんな時に、さよならフットボールがとてもおもしろかった新川直司のコミカライズを見つけたので読んでみた作品。

結論から言うと、うーん…残念ながら微妙。
まずミステリーと言いつつも、設定上中々ロジカルな解決は期待できないわけです。だって知ってるはずのことを思い出せないようにされてるんですから、常に受動的にならざるを得ない。
恐らくミステリーの皮を被ったホラー風味の青春小説なのでしょう。それにしても色々と不満はありますが、結局過去と向き合い思い出すまでの過程で説得力が薄かったことに尽きるかと。最後の方は特に。
最終的な結末もこれまた微妙。あらすじを見てもらえれば分かるように、相当不条理で現実離れした舞台なんです。こんな設定がそんな結論に持っていくまでに必要だったのかな。
またこの作品では絵も発展途上という感じで、全てが悪くはないけどおもしろいかと言われると…って感じでしたね。

新川直司の調理が良くなかったのかそれとも原作が合わなかったのか分からないので、しょうがないので、原作読もう。
読む気にさせてくれたのと、不快ではなかったので読んで良かった、かな?
[ 2011-09-10 02:16:12]
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