プラネテス
作者:幸村誠
雑誌:モーニング
レビュー全文
9点
:ほにゃららパンチさん
宇宙は広いんです。当たり前ですが。
人間の文明がどれだけ発達しようと、その終わりにまでは到達できないだろうし、到達したところで、そこに広がるのは始まりでも終わりでもない、何も無い「無」なんだと思います。
そのことが解明されたとして、この問題を解決しようとしても、「宇宙:人類」だと考えれば分かるように、勝ち目なんてないし、その摂理に従うほかありません。
しかし、ハチは「宇宙:自分」であるにも関わらず、そこに自分なりの答えを見出した。この広い宇宙と自分の心の中に同時に存在する「無」を、何で満たすことが出来るのか、どうすれば希望の光が見えるのか。
その答えは、僕らの近くにきっとあるものだし、むしろ僕ら自身だというコトなのかもしれません。
もちろんハチがいうように、その大きな力は、世界を変えるコトだってできるし、世界を終わらせるコトだって出来る。
だけど、その力の本当のイミを知っている人が一人でも世界にいれば、世界が終わることなんて、無いのかもしれません。
僕はその大きな力を持っているし、この文を読んでいるあなただって持っているし、凶悪な殺人鬼が殺人を繰り返す理由も、銀行強盗が銀行を襲う理由も、この大きな力のせいなのかもしれないなあと思います。
今なぜ自分がここにいるのか、なぜ生きているのか、何をして生きていくのか、どんな風にして死んでいくのか、僕には分かりませんが、いつか自分にピッタリの、その大きな力の使い方を知っていけたらなあ、と考えています。
そして、もうしばらく大好きな仲間と一緒に生きていきたいと思いました。
[ 2010-04-11 22:28:54]
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