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プラネテス
作者:幸村誠

雑誌:モーニング

 レビュー全文  

8点  :あおはなさん 

自己の敗北や挫折の原因を他人のせいにしたり、そもそも敗北を認めずに戦っているふりをしていた少し前までの自分には、この作品の面白さが、はっきりいって全然理解できず、単なるヒューマニズムと志向の二項対立にしか写っていなかった。

上記に述べたことがひとつの具体例でありますが、本作品は「敗北を知らない人」「これから知る年齢の人」「敗北の原因を省みない人」「敗北したことすら認めず戦っているふりをしている人」には理解が難しい(というか全く分からないかわかっていないふりをするかのいずれか)作品であると思います。

年齢で区切るのはおかしいけれど、20歳代前半までの人は経験すらしない事柄が含まれているという点でオススメではありません。

逃げないことも重要だけど、弱さを認めて逃げてきた人生を精算することも勇気だということ。そしてそれもまた選択肢の一つに過ぎないということ。
本作品から読み取れることは事のほか多いことに最近気がつかされる。

連載が成功している漫画家がなぜこの観点に気がつき得たのかが非常に興味深い。

おそらくそれは、いまでこそ成功しているが、幸村先生の週刊誌時代の苦悩と挫折が関係しているのかもしれないが、我々はそれを知ることができない。
[ 2011-02-19 14:54:11]
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