プラネテス
作者:幸村誠
雑誌:モーニング
レビュー全文
8点
:polojoさん
非常にあらゆる要素のレベルの高い作品だと思います。
画力、ストーリー、演出、起承転結の滑らかさ、SF設定どれをとっても作りこまれた漫画だと思います。
宇宙生活を描いた日常系と言えますね。荒唐無稽な設定ではないので、地上生活は案外ふつうだったりして丁度良い塩梅の近未来の風景だと思います。
人類が発展と出てくる新たな問題。プラネテスで語られている問題も現実には表面化していませんが、ここの問題もある程度リアリティを持っています。(特に中東の問題なんて、かなり深刻な感じがするしなぁ)
エイリアンもミュータントも出てこない、近未来の生活を疑似体験するには、かなりおすすめの面白い漫画です。キャラクターたちも一人一人個性がありグッドです。
敢えて難癖をつけるならば、時折セリフとキャラの表情があっていないコマが数か所あるような気がします。あってないというか、過剰なんです。例えばキャラが怒るシーンがあります。こっちとしては、軽くイラッとする所なんだろうなーと思います。そしたらものすごい怒り顔が待っていて、「えっ?そんなに血走った眼で眉間にしわを寄せるところか?」とこっちはセリフと顔の不一致に若干混乱してしまいます。トラウマに踏み込まれたわけでもなく、完全にオーバーリアクトなんだなーと思います。
しかし『宇宙兄弟』とはまた違った角度で宇宙へのロマンを語ってくれるおすすめの漫画です。
[ 2013-05-17 20:41:48]
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