プラネテス
作者:幸村誠
雑誌:モーニング
レビュー全文
9点
:hinohikariさん
アニメからの入りですが、アニメより断然漫画派になりました。
テーマ性として漫画版の方が、より大きな事を訴えてると思います。
プラネテスという作品は「惑う」人達の物語である
「真の愛」とは?
「宇宙」とは?
「仕事・夢」とは?
「平和・正義」とは?
など思春期の時に一度は考えた事がある答えがでない(正解)が無い哲学的な事を主人公を軸にして考えさせてくれる作品です。
答えが用意されていますが、実は用意されいないようなモノなので問題は山積みになってしまいますが。。。
宗教的や結局「愛」かよと言う事で、面白くないと思う方達がいると思いますが、考えて読むとこの漫画は、そんな安っぽい綺麗事では終わらせていない点がわかると思います。ぜひ何度も読み返して欲しい作品です。
特に本作で魅力的なお気に入りのキャラがウェルナー・ロックスミスです。むしろロックスミスが主役ではと思ってしまうほど・・・
普通に何も考えずに読めばロックスミスという男は周りのキャラが言う通り悪魔で外道な人間です。
夢(欲望)の為に324人の人間を亡くしても、自らの夢を諦めないんですから。
しかし読み返していく内にロックスミスという男はただの悪魔で外道な人間では無い事が分かります。
ロックスミスはおそらく誰よりも現実主義であり、純粋であり、ストイックなのだと思います。
ロックスミスならではの葛藤や苦しみが、渋いです。
特にロックスミスの名言「気安く愛を口にするんじゃねェ」は震えます。かなり考えさせられましたね。
[ 2014-08-25 09:50:48]
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