「マスカレード」さんのページ

総レビュー数: 1レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年12月09日

0点 WILD LIFE

他のサイトのWILD LIFEのレビューを書き込むコーナーにも、ほぼ同じことを書き込んだのですが・・・。

この漫画、どう描けば鉄生が「人気№1」の座につけるのか、それが計算し尽くされていて、それのみが描かれていると思います。だから、この漫画、毎回まいかい、あのような内容、あのような展開になっているのだと思います。また、だから、よく言われているように、この漫画、「マンネリ」で「ワンパターン」で、「場当たり的」で「ご都合主義」になっているのだと思います。

話の大部分を過剰で異常な「鉄生賛美」が占め、必ず、登場人物全員が、鉄生に心酔し、鉄生を褒め称える。――この展開、もう、いい加減に、やめてもらえませんか。私は、あるキャラクターだけが大好きで、彼が登場しているからこの漫画を読み続けているのですが、いつも、「鉄生賛美」が始まった途端に、この漫画を読むのをやめてしまいます。他に話の作りようがないのでしょうか。

それに、この漫画、「怖い」です。鉄生の、見解や言動が、無条件に、何の疑いもなく、容認されてしまうからです。また、この漫画では、「知識」は、「一歩間違えれば単なる先入観」、「思い込み」などと言われていますが、それは、ちょっとどうかな? と思います。確か、鉄生は、「獣医なのに、なんの知識ももっていない」という設定でしたが、そのことは、スルーされています。だけど、「命」を預かる職業に従事している人間が、「知識がない」というのは、問題視、危険視しなければならないことなのではありませんか? それなのに、「知識」を「先入観」などと決め付け、その一方で、「鉄生の情熱が奇跡を・・・」などと描いているのは、「何の知識もない」という設定の鉄生の見解や言動を正当化するための「演出」に見えて、不愉快になります。

この漫画、作者の妄想である「鉄生萌え」話を、取材で知り得た「獣医話」にかこつけて描いていっているだけなのではありませんか。この漫画、もう、すでに、「獣医漫画」などではなく、「獣医漫画」に名を借りた、「鉄生賛美漫画」だと思います。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-05-20 17:18:31] [修正:2005-12-09 17:19:41] [このレビューのURL]

点数別のレビュー表示

月別のレビュー表示