「プフ」さんのページ
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10点 なるたる―骸なる星珠たる子
まず、この作者はほんとうに独特の世界観をもっているなぁと。
人間、登場人物の性格や人物関係(これはかなりおもしろい)が妙だがしかしとてもうまくできていると思う。また、伏線が心地よい具合にちょうどいい。
この作者は無理やり感がないから人に読ませることが出来るんだなと思う。
内容について、確かに、客観的に残酷なところはある。というか、この作者は、日常の何でもないようなところを逆に考えさせられるように、それがこの作品の雰囲気として鬱とか残酷とか言われる所以で、まあつまりは作品全体が残酷なのだとおもうが、しかしさらに残酷な話があるが、そこでさらに話に読み入ってしまうというのは確かだ(もちろん、その残酷に、なぜ?と思うところはある)。もちろん、逆にいい話もある(この作者にかかると、いい話もなんとなく残酷に私は思えてしまうが、しかし一種の安心感もあり、そのよくわからない感じがとてもいい笑)。お互いがお互いを引き立たせている。
ところで、この作品には作者の何か主張みたいなものがあって、作品を読んでいて、なるほど、確かに、と思うところ、何かを感じるところは私も多少はあるが、だからといってこうしようというのは全くない。
あまりに鬱すぎるからそれだけできらいだという人の気持ちも分からなくはない。けれど、この漫画には何か神秘的な、不思議な魅力があることはとても否めないし、何かを感じることはたぶん間違いない。だから、やっぱり読んでて面白い。というか、簡単に言うと、面白くなくはないよっていうほうが適切かな?
まあというわけでわたしはこの作品が好きだ
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[投稿:2008-10-05 12:29:16] [修正:2008-10-05 12:29:16]