この漫画のレビュー
6点 Scroogeさん
著作権の切れた名作文学を、ドリヤス工房が10Pで漫画にまとめるシリーズ。
おおむね50年以上は前の作品のため、非現代的なドリヤス工房の作風(つまり水木しげる)にとてもよく合う。
これを読んで原作に興味が出たら、青空文庫で読めるので大変に良い企画。
当たり前だが、毎話が違う作品のため、好みに合う合わないがある。
すばらしいと思ったのが坂口安吾の「桜の森の満開の下」
たしかに水木しげるの飄々とした絵ヅラでありながら、
坂口安吾の美しく哀しい狂気をしっかりと表現している。
さすがドリヤス工房。よくぞここまで作りこむものと感心する。
2015年11月現在はこの漫画の単行本が刊行されており、
漫画作家へ利益を還元するために、過去作品の大部分が
トーチwebで読むことができなくなった。いたし方なし。
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[投稿:2015-11-01 02:39:22] [修正:2015-11-01 02:39:22]