あらすじ
極限まで科学技術が発展した人類の引き起こした「火の7日間」と呼ばれる最終戦争により、文明が滅びた後の遠未来世界が舞台となる。人々は発掘される戦争以前のオーバーテクノロジーを利用しつつも、基本的には中世的な生活を送っている。腐海と呼ばれる、巨大な菌類・苔類・シダ類からなる森、そこに棲む蟲(むし)と呼ばれる巨大節足動物群。人々はそれらに脅え、あるいは畏れ敬いながら生きている。
主人公ナウシカは、腐海のほとりにある、辺境の小国「風の谷」の族長の娘である。本作品では腐海や蟲をも愛する心優しいナウシカが様々な人々と出会い、艱難辛苦を重ねて成長し、自らと世界の運命、そして世界の真実の姿に向き合い、受け入れていこうとする姿が描かれていく。
(wikipediaより)
この漫画のレビュー
10点 kazuさん
映画版で語られているのは、この深い物語のほんのプロローグでしかない。常に滅びの匂いが漂っていて、残酷で、それでも美しく壮大な、大人のためのおとぎ話。
生物兵器として腐海を使ってしまう国家。200年ぶりに起こってしまう大海嘯、それによっていよいよそのほとんどが失われてしまう世界。それでも残った土地を巡って争い続ける人間達。蘇る巨神兵。そして最後に語られる、腐海とその周辺の歪な生態系のあまりにも残酷な真実。
映画版に比べると、かなり重く小難しいので決して気軽に読める類の作品ではないけれど、読む価値は十二分にある漫画。
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[投稿:2005-05-06 23:25:12] [修正:2006-01-05 00:32:28]