あらすじ
橘圭一郎はあるきっかけで会社を辞め、突然に深夜営業もする本格派を目指した洋菓子店を開く。
そこで父親が橘のために選び抜いたベテランパティシエの小野裕介は、偶然にも高校時代の同級生のゲイであり、告白されてこっぴどく振った相手でもあった。
そこに元ボクサーで超甘党の神田エイジ、橘の幼馴染である小早川千影も加わり、一風変わった洋菓子店の営業が始まる。
備考
本作品を原作にTVドラマ『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』が作られた。また、ドラマCD化、英訳もされている。
2002年度(平成14年度)、第26回講談社漫画賞(少女部門)受賞。
2008年7月 - 9月にノイタミナ枠にてテレビアニメ『西洋骨董洋菓子店 〜アンティーク〜』が放送。また同年10月に韓国で映画化される[
この漫画のレビュー
8点 ITSUKIさん
まずはじめに、この作品にはゲイのキャラクターが登場しますが、ボーイズラブを描いている作品ではありません。
ゲイというのはどちらかというとキャラ立ちの為の設定、しかもギャグ寄りです。
個性的な4人の男たちによって経営される洋菓子店の漫画です。
・財閥の御曹司でなんでもソツなくこなすが、ケーキが嫌いで接客のプロである橘。
・世界的なパティシエでありながら、ゲイであり見た目とのギャップが凄い小野。
・元世界チャンピオンのボクサーであり、ケーキが大好きなパティシエ見習いの神田。
・橘の幼馴染で彼のお目付け役、長身にサングラスと一見有能な男にみえて、実は何も出来ない千影。
店の中での各キャラクターの得意分野、立ち位置がほんの少し読むだけで把握できるうまい設定だと思いました。
特徴としては、ケーキに関する蘊蓄や解説が非常?に長い。
コマがでかく、橘の長いケーキの解説をあえて一コマにいれる事でまくしたてる様な雰囲気を出しています。「橘がもとバリバリの営業マンだった」というのがわかれば良いので、長いと思ったら飛ばしてしまっても構わないでしょう。もちろん読んでも面白いです。
コメディとしてとても面白い作品だなぁと思って読んでいたのですが、序々に明かされるキャラ達の過去。
特に最終巻での怒涛の伏線回収が素晴らしかったです。おすすめ。
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[投稿:2010-01-18 14:33:44] [修正:2010-01-18 14:33:44]