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6.85点(レビュー数:7人)

作者よしながふみ

巻数4巻 (完結)

連載誌ウィングス:2001年~ / 新書館

更新時刻 2009-11-25 06:32:56

あらすじ 橘圭一郎はあるきっかけで会社を辞め、突然に深夜営業もする本格派を目指した洋菓子店を開く。
そこで父親が橘のために選び抜いたベテランパティシエの小野裕介は、偶然にも高校時代の同級生のゲイであり、告白されてこっぴどく振った相手でもあった。

そこに元ボクサーで超甘党の神田エイジ、橘の幼馴染である小早川千影も加わり、一風変わった洋菓子店の営業が始まる。

備考 本作品を原作にTVドラマ『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』が作られた。また、ドラマCD化、英訳もされている。
2002年度(平成14年度)、第26回講談社漫画賞(少女部門)受賞。
2008年7月 - 9月にノイタミナ枠にてテレビアニメ『西洋骨董洋菓子店 〜アンティーク〜』が放送。また同年10月に韓国で映画化される[

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この漫画のレビュー

7点 dieseraieさん

ドラマ「アンティーク」の原作であるが、私はドラマよりも楽しめたように思う。ボーイズラブ系の作品では有るがそれが中心とはなっていないので、食わず嫌いせず一読して欲しい作品。

洋菓子店に勤める4人を中心に物語は進められていく。4人の店員全てが個性的で魅力的。ただ、辞めざるを得なかった元ボクシング世界チャンプ、財閥の御曹司、世界的パティシエと主要人物が豪華キャストなのは致し方ないところか。
所々で、お客さん一人一人の人間ドラマの中にケーキが脇役として登場しいい味を出してくれているのだが、そこには料理マンガに有りがちなケーキの力で物事を解決!といったような押し付けがましさがあまり無く、嫌味が少ない。
巧妙な伏線を静かに消化していくストーリー展開は、志村貴子のマンガに近い空気を感じることが出来た。最終巻ではトラウマを昇華することなく常に身近にあるものとし、それに折り合いをつけて日々進んでいく姿勢を描いている。欺瞞的でないこのラストには賛否両論あるかもしれないが、無理にトラウマを解決しようとするマンガが多い中で新鮮で爽やかな印象を読み手に与えてくれることだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-12-06 18:49:24] [修正:2006-12-06 18:49:24]

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