あらすじ
羊の群れに紛れた狼はさみしい牙で己の身を裂く・・・
高城一砂は幼い頃に母を亡くし、父親の元を離れ、父の友人である江田夫妻の元でごく普通の生活を送っていた。しかしある日、何かに導かれるようにかつて両親と暮らしていた家を訪れ、実の姉である高城千砂と再会する。
そこで一砂は父の死を告げられ、高城家の「病」の事を聞かされる。 その病とは吸血鬼のように発作的に他人の血が欲しくなり、理性をなくして他人を襲うという奇病であり、千砂自身もその病に冒されていた。この病は一砂にも発病する可能性があるが、男子は発病する確率が低い為、志砂により江田夫妻のもとに預けられていたのだという。
だが、既に一砂は発病していることを感じていた。一砂は再び千砂のもとに訪れ、そのことを打ち明ける。そんな一砂に千砂は発作止めの薬を渡す。しかし、一砂は発作を起こしても発作止めの薬を飲もうとしない。そんな一砂に千砂は自らの手首を切り血を与えようとする。
同じ病に苦しみ、自殺した父の面影を追い求め他人を遠ざけて生きる千砂と、大切な人たちを守るため他人を遠ざけようとする一砂。 やがて2人は寄り添うように2人暮らしを始める。
この漫画のレビュー
9点 kanzeikingさん
とても素晴らしい作品です。
冬目景先生の絵は二次元と三次元の間みたいな、どこか惹きつけられる絵です。一度この先生の作品を見たらファンになってしまうでしょう。
私がこの作品で好きなところは、「主人公が色々な人から大切にされているのだな」と感じることができるとこです。
とにかく登場人物みんながいい人に見えます。
ストーリーは悲しいのにどこか暖かくて、切ない話です。
あと、ヒロインの八重樫さんがとっても可愛いです。
ぜひたくさんの人に読んでもらいたい作品です。
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[投稿:2012-08-02 13:26:19] [修正:2012-08-02 13:26:57]