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3.6点(レビュー数:61人)

作者矢吹健太朗

原作長谷見沙貴(脚本)

巻数18巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2006年~ / 集英社

更新時刻 2011-07-27 09:31:38

あらすじ 超純情君の結城リトは、一大決心をして、憧れの春菜ちゃんに告白しようと試みる。だが、彼女の前へ突如舞い降りた美少女宇宙人・ララに告白してしまい…!?

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この漫画のレビュー

8点 なびくるさん

傑作だと思います。今回だけは、内容で点数をつけていません。内容で決めてしまうのなら3点は免れないでしょうから・・・

ではなぜ、この作品は傑作といえるのか。これは、けっして「うわー。絵がきれー!」だとか、「ララちゃんかわいー」だとかそういうのだけではないからです。あくまで個人的な感想ですが。いくつか挙げてみます

1.少年ジャンプでこういう作品が始まった衝撃

数多あるジャンプの作品。その中で、知人にジャンプでラブコメといえば?と聞いてみたところ、約3分の2が「とらぶる」答えたほどのインパクトと問題を巻き起こした作品。ジャンプでこんなのやんのかと・・
とらぶるが始まった時は衝撃でしたね。いやぁ。あの時の感じといえば。内容はともかくほとんどのマンガでバトっているジャンプの中にオアシスを見つけたと思いました。しかもあの過激さ。たまりませんでした。(変態じゃないよ)電車で読んでんのが恥ずかしかった。そのくらいの衝撃作品でした。

2.内容がないことの利点

この漫画、ほかのレビューにあるように内容は薄いです。無いに等しいかもしれませんね。だから、0点だ1点だとかもわかりますが、少し着眼点を変えてみたいと思います。あくまでこの作品が連載していたのは少年ジャンプであり、ヤンジャンではないということです。皆さんがこの作品に期待していたのは、なんだったんですかね。どろっどろしたそういうのを望んでたんですかね。いやあ、どろどろした内容だったら他の雑誌読め!って感じですよね。そこはもう、少年マンガの領域じゃあないでしょう。

確かにそういう恋愛モノの方が面白いかもしれない。ですが、少年ジャンプである以上ターゲットは少年に向いているべきだと思います。子供にそんなドロドロした話読ませてどうする。何を少年に伝えたい?それだったらねえ、単純にエロい方が確実に少年の心をくすぐるでしょう?
そして、そのエロさを引き出したのがペラペラな話だったと思います。内容に目が向かないぶん絵に目が向く。
ペラペラな話が少年の心を一層つかんだのだと思います。

3.先生の異様なまでの加筆修正

ジャンプにのっていた時と、単行本を比べると・・・
あれ?こんなページなかったよな。だとか色々すごいです。
ここまでやっている人は見たことありません。

4.画力の高さ

文句なし。これがなければ、成り立ってません。

・・・とまあ、ざっとあげてみましたが、まだまだあると思います。

今まで十年以上ジャンプを読んできましたが、ここまで内容が紙だったマンガが3年も続いたのは見たことありません。たいてい16話くらいで消えてますから。そういうマンガは。やはりそれを引いても何か少年たちの心をグッとつかんだものがこの作品にあったということは否定できないと思います。この私がその一人であったように。

この漫画が8点の訳は、内容紙なのになんで当時の私はこんなに衝撃を受けていたの?と思い、冷静に考えてみたからです。うん、傑作だと思います。

一度読んでみてはいかがでしょう。衝撃なのは間違いないと思います。
少年限定だとは思いますが。
もっと過激な続編もやってますしww

最後に。えっちいのは少年紙でのロマンだと思います。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-15 22:39:07] [修正:2012-01-15 23:03:27]

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