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7点(レビュー数:6人)

作者さそうあきら

巻数3巻 (完結)

連載誌Web漫画アクション:2004年~ / 双葉社

更新時刻 2012-01-19 13:32:06

あらすじ スポンサーの倒産によって解散を余儀なくされた名門オーケストラ。その元団員たちが、謎の指揮者によって再び集められた。これは、身も心も音楽に捧げた者たちが、極上の「運命」と「未完成」を奏でる物語である。
 

備考 2008年、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門を優秀賞。
双葉社のWebコミック双葉社Webマガジンで、毎月第3火曜日に配信されていた。
 

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この漫画のレビュー

7点 とろっちさん

奏者は地獄を味わい、聴衆は天国を味わう。
「天才」を描いたさそうあきらの音楽作品、第二弾。
その天才が子供なら「神童」、そして天才が謎のジジイなら「巨匠(マエストロ)」といったところか。

1人で弾くピアノと違い、こちらは極上の音の融合がテーマの1つ。
物語中盤まではオーケストラの薀蓄を繋ぎ合わせて機械的に1つの作品を構成している感じ。
叙情的な雰囲気の漂う「神童」と比べるとかなり異質な印象を受けます。
団員1人1人のエピソードも詳しく描いてはいるものの、一部のメインキャラを除いて、
それがサブキャラへの感情移入や興味につながるような描き方にはなっていないように思えました。

さそう作品といえばその独特な絵柄は避けては通れないですね。
表現力は高い方だと思いますし、評価においてマイナスという訳でもないですが、
少なくとも絵でプラス評価にはなり得ないのが正直なところです。
ストップモーションとも評される動きの無さに加え、次のコマとの流れるような連動性にも欠けていて、
それぞれのコマがブツ切りにされているような印象。
まあ慣れてくればそれも味わい深いものになってくるので懸念するほどでもないですが。

この作品は終盤の展開と鬼気迫るような迫力が素晴らしいです。
楽曲の最後を飾るがごとく、紙面から溢れ出してくる怒涛の音楽。
ぜひ最後まで読んでみてほしい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-19 00:50:08] [修正:2011-07-19 01:12:51]

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