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7.81点(レビュー数:11人)

作者山岸凉子

巻数11巻 (完結)

連載誌LaLa:1980年~ / 白泉社

更新時刻 2010-06-05 16:41:20

あらすじ 蘇我毛人はある日天女と見まごう美しい女童に出会い、ほのかな恋心を抱く。それは並はずれた知性と威厳を持つ年若い厩戸王子であった。孤高の王子に畏怖の念を持ちつつ近づいていく毛人,王子は自分の不思議な能力に共鳴できる毛人に徐々に心惹かれていくが・・。

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この漫画のレビュー

9点 玄米茶さん

山岸涼子のマンガでは、不幸になるべき人間は不幸になる。マンガ的なドンデン返しはほとんど起こらず、非情な現実は哀れな登場人物たちを押し潰していく。「ここでこいつはこうならなきゃウソだ!」と言わんばかりの展開を読んだ読者は、「ああ…でも山岸涼子分かってるじゃん!!」という面白がりかたをする。「分かってるじゃん」と思うのは、もちろん自分の過去を鑑みてのことだろう。上質な「悲劇」は、読み手の人生の反省会みたいなモンかもしれない。


「悲劇」を描くのがとても上手い作者だが、このマンガはそのなかでも筆頭。もちろん「テレプシコーラ」や、短編では「天人唐草」などもチェックして欲しい。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-15 23:50:42] [修正:2011-04-15 23:50:42]

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