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7.66点(レビュー数:3人)

作者森下裕美

巻数5巻 (完結)

連載誌漫画アクション:2005年~ / 双葉社

更新時刻 2009-11-25 00:44:05

あらすじ 『少年アシベ』『ここだけのふたり』でおなじみの森下裕美の新境地!大阪を舞台にした喜怒哀楽てんこ盛りの人生劇場。

備考 2006年第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2007年第11回手塚治虫文化賞短編賞受賞。

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この漫画のレビュー

7点 hiroponさん

作者が吐いた毒とともに、心理が繊細に表現されている。

過去の「少年アシベ」を読んでも、この作者はアタリのきっつい人だな、と思った。
そんな作者の毒は、上っ面的なキャラクタの陰で行き場をなくしていたのでは…。

「少年ハムレット」の少年、少女たちには、取り繕った可愛さがない。
不細工、愚直でさえあるような気もする。

だからこそ、少年期のただ一途に思い、人を遠ざけ、悩む心情が、非常に素直に表現されている。
感情移入できるかどうかではなく、各短編の登場人物たちが本の中に、また日本のどこかにいるのではということを伝える。

作者にとってはおそらく、毒づきながらも、非常に多くの心情が吐露されている本だと思う。

キャラクタの心情の切り取り方の巧さとともに、色々な意味で向き合った作品なのかとも思うが、外れていないか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-14 04:22:46] [修正:2009-06-14 23:28:07]

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