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8.66点(レビュー数:3人)

作者長谷川町子

巻数68巻 (未完終了)

連載誌朝日新聞:1946年~ / 姉妹社

更新時刻 2010-08-15 11:35:12

あらすじ サザエさんを始めとする磯野家の日常を描いた4コマ漫画。

備考 連載当初は福岡県のローカル紙「夕刊フクニチ」(現:フクニチ新聞)で連載されていたが、作者の上京に伴い途中から朝日新聞に移籍した。
アニメはもはや国民的アニメとなっているが、生前の作者はアニメを気に入っておらず「今テレビでやっている『サザエさん』は、私の『サザエさん』とは全く別のものです。私はテレビの『サザエさん』とは何の関係もありません」と原作者としてアニメを公然と批判した。

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この漫画のレビュー

9点 columbo87さん

サザエさんは私が初めて意識的に読んだ漫画で、その意味で考え方には大きな影響を受けた部分があるかと思います。

時代とともに変化していく社会の在り様や、時事ネタもふんだんに盛り込んでおり、家庭的な一場面を切り取った温かい笑いから風刺的でシニカルな笑いまでを提供してきた4コマ漫画の傑作、というかそれ以上の物だと思っています。

文庫本が出るたびに父が買ってきて家族で順番に読んでいましたが、面白いのは時々4コマのオチの解釈が家族の間で違っているところでした。
基本的に明確なオチが提供される漫画ですので、めったにはありませんでしたが、そういったところも含めて面白い、また4コマ漫画の奥深さや巧妙さを感じる所でした。

サザエさんうちあけ話などにあるエピソードを見ると、作品に対する姿勢といいますか、一見簡単な話しに思える4コマ漫画が、ネタをボツにして、ギリギリまでかかって完成させたあげく、良かった方を破いてしまったりと大変なこだわりをもって作っていたのだと感心させられます。
小物に拘ってしまうため、遅筆だと先輩漫画家達に言われたエピソードなどでもその姿は見受けられます。

あまりに考え込みすぎて胃に穴をあけ、それが元で亡くなったというのも本当に、すごいなぁ・・・と感心や尊敬を超えた念を抱かざるを得ない話しです。

ゆるい萌え4コマ漫画がいまいち嫌いな理由はこの作品にあるのではないかなどと思うこのごろ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-23 12:37:41] [修正:2011-08-23 12:37:41]

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