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4.72点(レビュー数:25人)

作者かきふらい

巻数4巻 (完結)

連載誌まんがタイムきらら:2007年~ / 芳文社

更新時刻 2010-08-15 11:46:45

あらすじ 廃部しかかっていた軽音部を舞台に、女の子4人がゼロから音楽活動をやっていくストーリー。

備考 2009年、2010年にTBS/BS-iにて京都アニメーションによりアニメ化された。「まんがタイムきらら」において2007年5月号から2010年10月号まで連載され、一旦完結を見た後、2011年5月号より「大学編」として舞台を変えて連載を再開。また、「まんがタイムきららキャラット」においても2008年4月号から2009年10月号にかけて「まんがタイムきらら」と並行して連載があったほか、同誌において「高校編」が2011年6月号より連載となり、いずれの2誌でも連載中である。

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この漫画のレビュー

6点 鋼鉄くらげさん

実に多角的な視点から検証する事の出来る作品です、今回、ここでは三つの側面からこの作品を考えてみたいと思います。

1 アニメから原作本という流れで出会った一個人としての感想
アニメを見てからこの作品を読んでまず思った事が、よくこの作品をあれだけ魅力あるアニメ作品にしたなという事。つまりそれは、言い換えればそれだけ京都アニメーションという制作会社に優れた製作能力が備わっていたという事の証明に他ならない訳ですが、いずれにしてもアニメから原作本という流れを取った人の多くは、原作そのものの質を見て肩透かしを食らってしまった人も多いのではないでしょうか。

2 原作本そのものの評価
至って普通の漫画です。絵がとびきり上手い訳でも無く、話が別段優れている訳でもない。本当に、普段はありきたりの日常とありきたりのイベントだけが通り過ぎていって、たまにちょろっと演奏をしている程度の内容です。アニメで見られた様な、多少の山も谷もありません。本当に全くの、平坦な一本道が進んでいきます。

3 メディア化の成功例として見た「けいおん!」
若干の嫌味を含めた表現をしてしまうならば、「京アニさんは、実に良い仕事をしました」。つまり、アニメ化をしても成功し得なかった事例が数多くある中で、この作品はアニメ化をした事でかえって大成功を収めた作品だと言えます。しかし、苦心して様々な作品を世に生み出している作家の方達からして見れば、この作品のヒットは「ズルい」と感じてしまうのではないでしょうか。つまり、それは製作元の優秀さとメディア戦略が上手くいった結果で売れているだけじゃないか、と。そこには、作品そのものの本質が持つ面白さが置き去りにされているんじゃないか、と。大変繊細で難しい問題ですが、売れる事と面白い事は全くの別問題である事。この作品を見ていると、その不条理さをつくづく痛感させられます。

かなり長くなりましたが、結論としては、やはりアニメの方が面白いです。原作はその補完という形に留めておくのが妥当ではないかと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-20 19:30:10] [修正:2010-04-20 19:30:10]

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