ホーム > 少年漫画 > 週刊少年チャンピオン > ななか6/17

7.12点(レビュー数:8人)

作者八神健

巻数12巻 (完結)

連載誌週刊少年チャンピオン:2000年~ / 秋田書店

更新時刻 2009-11-25 06:28:59

あらすじ 凪原稔二の幼なじみ、霧里七華は一見普通の女子高生。けど彼女には、誰にも言えない秘密があるんです・・・!ココロやすらぐピュアハートストーリー!

備考 短編集『ななか6/17+』にはパイロット版である読み切りが収録されている。
2003年にテレビ東京系列にてテレビアニメ化されている。

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この漫画のレビュー

ある日突然精神が6歳の子供に戻ってしまった女子高生、七華をめぐるハートフルストーリー。
デフォルメの効いたかわいい絵柄なので選り好みされそうですが
子供に戻った「ななか」の純粋無垢な感じがうまく表現されており
何よりこれが作品の温かな雰囲気作りに大きく貢献しています。

前半は精神が子供に戻った「ななか」と、彼女に振り回される
周囲のドタバタコメディが大部分を占めていますが
後半、話の核心に近づくにつれメインキャラの七華、稔二、雨宮を中心にしながら
徐々に重く、シリアスさが増していきます。
第二部冒頭の展開など最初戸惑いましたが、全体を通してみると
メインテーマである七華の大人としての成長が丁寧に描かれています。

作品の素晴らしいところは、この手のジャンルに必要不可欠な要素である
ストーリー構成と、テンションの強弱が非常にしっかりしている点。
だれず、ぶれず、読み手をどんどん引き込ませてくれます。
地味ながら隠れた名作。


ほら泣け!といわんばかりの感動モノとは一味違った
「心温まる」や「切ない」感情を伝えてくれる作品群って
最近の少年誌ではめっきり減ったなあ…と改めて読み返しながらしみじみ思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-08 01:32:35] [修正:2010-05-08 01:33:12]

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