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8点(レビュー数:1人)

作者伊藤真美

巻数1巻 (未完終了)

連載誌マガジンイーノ:2010年~ / 講談社

更新時刻 2010-12-30 22:03:01

あらすじ “良き死出の旅を――”紀元217年、皇帝カラカラの暗殺を機に、世界最強の帝国ローマは大きく揺らぎ始める。帝位を簒奪した新帝マクリヌスは、東方の要アンティオキアで地位を安定させるべく、街を闇から牛耳る軍士官、Cn・D・ポリオを逮捕せんと画策するが…? 爛熟と退廃そして神秘と幻想に満ちた古代地中海世界を、美麗なビジュアルで描く、歴史ロマン幻想譚、堂々の開幕!!

備考 連載中にマガジンイーノが休刊となった為、未完のまま終了となった。

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この漫画のレビュー

8点 ジブリ好き!さん

『秘身譚』
その身に秘めたもの…

両性具有、月(ルナ)の満ち欠け、半陰陽(アンドロギュヌス)、女神(ヘカテー)の力

その少年(少女)の名はエラ。
彼(彼女)は戦士であり、暗殺者であり、諜報員であり、そして神の子である…


ローマに対する憧れや興味がない人にはお薦めできません。カラカラ帝以降の古代末期の話ですが、知識はあってもあまり役に立たないでしょうからいりません。まだ1巻ということもありますが、はっきり言って全く話の筋が見えてきません。
謎多き少年帝・ヘリオガバルスの物語と聞きましたが、自分は話を追いきれてません。

主役(?)のポリオはものすごい悪党だし、彼に仕えるエラも血しぶきドバドバたてながらばんばん人殺していくし、巻末の膨大な参考文献を使って真面目に歴史漫画やってくのかと思ってたらめっちゃダークファンタジー入ってるし…(注.×ファンタジー ○ダークファンタジー)

もう大好きなんです、この作品。
とことん考証されたローマの世界観も良いですが、なんたってヤバいのが作画。
馬鹿みたいな描き込み量、膨大な資料の下描かれた古代ローマの街並み、作者が最も力を入れているというキャラ造形…
「王ドロボウJING」や「思い出エマノン」を芸術と称するのもわかるけれど、個人的にはこういう方が芸術性を感じてしまうのですよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-30 22:03:20] [修正:2010-12-30 22:03:20]

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