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6点(レビュー数:2人)

作者リー・ベルメホ

巻数1巻 (完結)

連載誌DC Comics:2011年~ / 小学館集英社プロダクション

更新時刻 2012-03-08 13:34:20

あらすじ クリスマス・イブの夜―。最大の宿敵を追い求め、闇の騎士は凍てついたゴッサムシティを駆け抜ける。だが、奇妙な出来事が次々と起こり、ついには彼の魂そのものが存亡の危機に晒されていく…。異能の絵師が魅せる極致。

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この漫画のレビュー

6点 columbo87さん

バットマンでクリスマス・キャロル。クリスマスに間に合うように超高速で邦訳された(であろう)作品。
バットマンをドケチで冷徹漢のスクルージになぞらえ,過去,現在,未来の精霊にはキャットウーマン,スーパーマン,ジョーカーを採用。
物語としてはそのまんまクリスマス・キャロルなのだが,作者コメントにあったようにバットマンに対するベルメホの視線を感じながら読むとかなり面白い。
よく最近のアメコミの傾向はグリムアンドグリッティなんていわれるが,バットマンもかなりダークな感じになっていて,映画ダークナイトもそういった部分がウケた。しかし昔の快活なヒーローだったバットマンにも魅力があったじゃあないかと,本来子供の為にあるコミックスが,暗いお話ばかりでどーすんのよという想いが込められているわけです。キャットウーマンが言う「昔のあんたは違った!」という台詞には,ラストエピソードにあったようなメタ視点からの想いがこもっている,これだけでも感じいる部分が大いにある。
僕がリアルタイムで遭遇したのは映画バットマン&ロビンのバットマンだったので,最低と評されるあの作品が,僕の中のバットマン像だったわけです。だから僕は結構バットマン&ロビンが好きで,逆にダークナイトは最初あんまり好きじゃなかった。その気持ちを思い出すことができたのは良い収穫だったように思います。いろんなバットマンがいて良いよね,というね。
邦訳で久々にスーパーマンが見れたのもよかったかな。ベルメホのスープスカッコイイ!
タイツとパンツなのに格好良く見えるのは本当に不思議だ。

ただ,クリスマスキャロルが好きで,バットマンも好きだという層が日本にどれだけいるのだろうかという疑問も・・・1800円くらいで大変おやすいですが,入門編に読んでもいまいちピンとこないかもしれない。
あとこういう裏テーマにしちゃベルメホのアートは怖いしダークだよとか思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-08 13:35:43] [修正:2012-03-08 13:39:59]

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