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6.6点(レビュー数:5人)

作者小野洋一郎

原作宮部みゆき(原案)

巻数20巻 (完結)

連載誌週刊コミックバンチ:2003年~ / 新潮社

更新時刻 2009-11-25 06:31:02

あらすじ  ゲームが他人より上手いのが撮り得の、変凡な中学生・三谷亘。彼のクラスに転校生・芦川美鶴が転入してきたことにより、亘の日常が壊れ始めた‥
 幽霊が出ると噂のビルへ芦川を追って入り込んだ亘。亘はそこで、異形のモノと闘う芦川を目撃する、芦川の秘密を探る内、亘は幻界(ヴィジョン)と呼ばれる異世界へと迷い込んでしまった。この世界で使命を果たせば、何でも願い事が叶うという。

備考 宮部みゆきさんの小説がもととなっていますが、話や設定は大分変わっています(作者公認)。

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この漫画のレビュー

8点 臼井健士さん

「ブレイブ・ストーリー」である。同じ題材で「漫画」「アニメ映画」そして「原作小説」とあるのだが、この三つをどの順番で見ていくかによって各作品の評価が大きく変わってしまうのではなかろうかと、こちらの他の方の評価を見て思った。

大抵の方は「原作小説」→「漫画」→「アニメ映画」と製作順に体験しているようなので、どうも後に来るほど(原作小説との差異が目に付いて)評価が厳しくなってしまっているようだ。

私はその中にあってなんと幸運なことに上記のパターンを真逆に行くことが出来た。
ちなみに入り口が「アニメ映画」で、続いて「漫画」へと移ったわけだ。(「原作小説」はまだ未読。)
なので、「原作との差異」自体がそもそも目に付くことがないので面白く読めました。
ストーリー的には現代人の少年が異世界で勇者となって望みを叶えるための戦い・・・という格別目新しいものでもないと思いますが、様々な勢力が「実際に軍勢を率いてぶつかり合う戦争」をリアルタイムで進行させ、同時進行で主人公パーティがそこに介入して戦局を左右していく様を描くのは緊張感に溢れています。
度々挿入される、現在の状況を地図上に示した「戦況図」はその象徴。

先にアニメのほうの「しょんぼりな出来栄え」を観ていただけに、ジャンル違いとはいえ「雲泥の差」を実感することが出来ました。

まだどれも体感していないという方は、私と同じように「アニメ映画」を入り口とする正規の逆ルートを辿ることをオススメします。
多分、正規ルートを辿るか、逆ルートを行くかで大きく印象が変化する題材なのでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-03 18:06:13] [修正:2012-03-03 18:06:13]

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