「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 408レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

今迄のラブコメ漫画の多くは「高校入学」が物語の始まりだったかと思う。
入学後に女の子と出会って恋に落ちるパターンが踏襲された。
しかし、このパターンの決着点が「高校卒業式」であることが多く、そうすると作中での期間が3年間にも及び、
話の勢いや面白さが持たない作品が多かった。

冒険漫画やバトル漫画と違い、ラブコメで30巻も40巻も話を続けようというのは無理がある。
季節ごとのイベントはクリスマスにしろバレンタインにしろ3回も繰り返すのはくどい。
「ニセコイ」スピンオフ作品が直近で好評だった筒井先生がご褒美でジャンプ本誌で連載となったこの作品。
最初の開始が高校3年時の受験に向けての最後の1年間、卒業へのカウントダウン開始の1年に絞ったのは英断。
画力については問題ない。

土台にこれまでのラブコメではあまり重視されないできた「受験勉強」がある点は新鮮。
他作品だと人生の重要時期にイチャついているだけで、お前ら何やってんだよ?状態だから。
特定の分野に特化した天才を秀才が指導するという変わった設定が今後どのように機能していくか注目しましょう!

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[投稿:2017-07-05 13:37:04] [修正:2017-07-05 13:37:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

欧州の中世を模した異世界で営業する日本風居酒屋「のぶ」を訪れる人々の悲喜こもごもを描く。
いきなり騎士が出てくるような世界観から路地裏の居酒屋に話が移り、冒頭から説明不足な力技。

異世界の土地にどうやって日本人である店主側が営業が出来たのかなどの説明は端折られ、
和食の凄さを異世界の人たちが驚くリアクションと各個人の事情を絡めた話が毎回展開されていくという構成。

異世界の人たちとは普通にコミニュケーションができる(言葉が通じる)。
それなのに何故か異世界の人たちはメニューの日本文字は読めない矛盾。
料理自体も蘊蓄を特に説明するということもなく(これはそもそも異世界にない素材を使用しているためか)、
専らキャラごとの人情話に終始する。
今後、キャラの背景やお店と異世界と日本との関わりも語られるのかどうなのかだが、絵的には綺麗で見やすい。
また「傭兵」がいることから他国との戦争や争いがあるのかと想像されるが、その辺りは作品の本筋と外れるので
深く語られることはないかと思います。

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[投稿:2017-07-05 13:33:41] [修正:2017-07-05 13:36:00] [このレビューのURL]

6点 球詠

百合漫画を多く描いている著者による「女子野球漫画」。
女子野球は現実では最近ようやく陽が当たるようになってきましたが、まだまだ女子は「ソフトボール」が現実的な話で、
競技人口は少ないし、チーム数も限られる。

なので、「女子野球漫画」自体が完全にファンタジーな中で、全国に4,000高校を超える女子野球部があるという女子野球隆盛時代を舞台にしたこの作品は手探り感が強い。
名門野球部が休部状態の埼玉県の新越谷高校で幼馴染の女の子二人が再会しての立て直し。
2年生が二人しかおらず、残りは全て1年生でのスタートです。
女の子しか登場しないのでやっぱり「百合の話」っぽくなってしまいますが、主題は「野球」のはずなので、
著者の今迄の作品とは違わないといけないはず。
そういう意味で野球の試合の場面がテンポ良すぎでドラマがあまりないっていうか、ほぼないのは惜しい。
題材的に長編になりそうなんだが、逆に言えば数巻で終わりそうな予感もする。不安な出だしだ。

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[投稿:2017-07-05 13:35:26] [修正:2017-07-05 13:35:26] [このレビューのURL]

霊能力系ラブコメ。ジャンプは「ニセコイ」が終了して残るラブコメ系はこの作品くらいなので、
ある意味「ニセコイ」読者がそのまま流入の期待が持てる。

主人公がこういう作品では珍しい「肉体派」で、悪霊退治の高校生。
宿なしを脱出するために幽霊の出る旅館から寮へ転用した建物に転がり込んだ。
安住の地を得たかと思いきや、そこに住んでいる住人たちは人外のものたちばかりでしかも女だらけ。
「殴って除霊」が基本の主人公は男は殴れても女性は無理。
なので、殴る以外の方法での除霊方法を探していくことになる。

「ラブひな」系の序盤ですが、住民のほとんどを人外のものにしたのは話をドタバタにしやすくするためですか?
画力は水準以上ですが、「打ち切り」の危険はまだ高い。5巻超えるのが大きな「山」です。

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[投稿:2016-12-29 21:58:45] [修正:2016-12-29 21:58:45] [このレビューのURL]

平凡な高校生活からネットゲームに参加したことから命懸けの戦いになる「巻き込まれ型」異能力系バトル漫画。
「未来日記」によく似た設定だが、こちらのほうがゲーム参加者が多く、それゆえに「敵・味方」の同盟戦が展開させやすい利点がある。

特筆は画力の高さ。女の子も非常に綺麗で愛らしく描けています。
「チャンピオン系」ではこれほどまでの画力は珍しい部類では?
主人公は自分の能力もよく分らないままにゲームに参加させられていく中で、自らの才能を開花せていくわけです。
敵が次々と味方になるのもお約束。ヒロインは美人だが一癖も二癖もあるタイプ。
結ばれることはできるのかな?

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[投稿:2016-12-29 21:57:55] [修正:2016-12-29 21:57:55] [このレビューのURL]

久米田先生の最新作。

前作の「せっかち伯爵と時間泥棒」が残念な結果に終わりましたが、やはり「下ネタ復活」させたのは時代に逆行していたんでしょう。
もうそういう時代ではないし、そもそも久米田先生はそんなことしなくてもちゃんと描ける方なので何故今更そんな作風に回帰したのか謎。

さて、新作は「漫画家の男性」を主人公にして可愛い娘に自分が漫画家であることを知られないように奮闘する日々が描かれます。
「隠し事」=「描く仕事」なわけです。
あるあるネタの機関銃攻撃はこの作品では出さないようです。

冒頭と巻末とで本編の十数年後を挟む構成は完結への壮大な布石のような気もしますね。

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[投稿:2016-12-29 21:56:32] [修正:2016-12-29 21:56:32] [このレビューのURL]

「ダンジョン型RPG」+「食事」「+「魔物」という組み合わせで展開する。

地下迷宮で竜に飲み込まれたメンバーを救出するために深層階へと進むパーティ。
その過程で出会う魔物を「食材」として毎回おいしく調理するという内容。

地下迷宮は密閉空間につき、登場人物はパーティ内に限定される。
よって主役は毎回の調理される「魔物」にある。

結構、ゲームなんかではよく聞く名前の魔物が出てくるのでRPG世代はとっつきやすいと思います。
一応、竜退治が最終目的のようなので内容的には「ドラゴンクエスト」(竜を探求する旅)でも問題ない・・・いや、問題あるか(笑)。

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[投稿:2016-08-17 03:31:32] [修正:2016-08-17 03:31:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

一夫多妻制が制限付きではあるが施行された日本。主人公は飛行機事故で多数の人命救出をした功績の副賞で「一夫多妻制度」の権利を獲得した。主人公には既に恋人がいて、結婚も間近。権利と言ったって行使しなければ問題ないのだが、そこは「巻き込まれ型」の物語で、強引に行使せねばならない状況へと追い込まれていくジェットコースター的展開。
18歳の処女箱入り娘に押し掛けられ、馴染みのホステスさんとも懇意に。妻同士で共同生活を送ることは赤ちゃん出来てしまえば「喧嘩している場合じゃない」ってことで危機回避になるのかならないのか?
主人公が恋人のみちるだけと結婚したらしばらくは「子供は持てなさそうな雰囲気」。そうすると育児の出来そうな女性が二人加わって協力体制構築していくべきなのか。

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[投稿:2016-08-03 08:09:42] [修正:2016-08-03 08:09:42] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「ジャンプ改」が廃刊になり、掲載を白泉社の「Melody」に移しての仕切り直しになります。少年漫画雑誌から少女漫画雑誌に移籍したという点がポイント。演劇を題材とした青春物語として横断性のある内容だということです。

前2巻でダブルヒロインが「紅華音楽学校」へ入学する経緯と出会いから対立を経て仲直りし、友人となりました。

予科生は季節が夏に移っても講義ばかりの毎日。みんな退屈している。
渡辺さらさの提案で演劇の実習を組み込むことになり、Aクラス20名は4人ずつ5チームに分かれての発表会に向けての特訓になります。

未だその実力が知れない「渡辺さらさ」ですが、奈良田愛他のクラスメイトたちはやはり何かにつけてさらさの事が気になって仕方ない。

授業外でチームはそれぞれ時間を見付けて練習を重ねなければならず、場所取りと時間にどのチームも苦労します。
その間にチーム内で姿勢・方針を巡って対立したりもあって前途多難な船出。
けれど困難を乗り越えて女の子たちは突き進むのがこの作品です。

1巻の4話目でいよいよ演技の発表に移る。今までクラスメイトたちが一様に感じていた「さらさに対する目を離すことができない感情」。
その理由が明らかになる。
他のメンバーが初めての演技で緊張から失敗を繰り返す中、ティボルト役のさらさは憑依能力により、完全に役柄を再現。
教師・クラスメイトたちの度肝を抜いた。
100年の歴史を持つ歌劇団の中にあっても非常に希な能力であることを認める先生。しかし、それは「諸刃の剣」でもあった。
さらさの事を格下と思っていたクラスメイトたちの多くが恐怖を抱いたはず。

そして何人かはさらさが「同期中で唯一の天才」であることにも気が付いたはずだ。
天才の才能を目の当たりにしたとき、優秀・優秀と言われて入学を許された自分たちが「所詮は秀才レベルに過ぎない」ことを知り愕然としただろう。

少なくとも今後はクラスメイトたちのさらさを見る視線は変わるはずである。
今後の展開に期待大である。


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[投稿:2016-04-18 22:38:40] [修正:2016-04-18 22:38:40] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

百年の伝統を誇る超名門の「紅華歌劇団」。毎年1,000人を超える女の子が受験して合格者は40名という狭き門。
元アイドルの奈良田愛はその狭き門を突破して40名中22番の成績で合格する。
記念すべき第100期生に名を連ねたのである。

だが、この年。最終合格者の第40番目の最後の席を獲得したとんでもない女の子がいた。
初対面であまりにも目立つ178センチの長身。カモシカを思わせる長い手足。卓越した運動神経。
歌も踊りもまだ未熟でこれまでの歌劇団の選考規定であったならば落選していたであろう規格外の存在。
そして何もよりも印象的なのは緊張など無縁で、選考の面接で審査員を驚かせた「星の煌きを宿す瞳」である。
その少女「渡辺さらさ」はそのスター性のみを評価されて入学を許されたといって良かった。

当然に全国から集まり厳しい審査を通過した他の39名のクラスメイト達は奇異と戸惑いの視線を彼女に向ける。
楽器も弾けず、基本的な音楽の知識もない、さりとて入学に繋がるような縁故もない彼女が何故試験を突破できたのか?
同級生たちですら首を傾げるのだった。

入学後も型に嵌らない彼女の存在は次々と騒動の火種となっていく。
とある理由からアイドルグループを辞めさせられ、行き場をなくしていた愛にとってもさらさは理解不能な存在だった。
クラスメイトたちは共に学ぶ学友であると同時に将来の職場で役柄を争う好敵手でもあるのだ。
・三代続けて音楽学校入学を果たしたサラブレッド。
・バレエの名手で海外への留学の話を蹴ってまで歌劇学校に入学した優等生。
・昨年も受験したが双子の妹が不合格だったので再受験の末に姉妹で合格した双子。
その他にも地元では才女として知られていた娘や幼い頃に劇団に所属して子役として活躍していたなど多彩なメンバーであった。

そのクラスメイトたちが何故かいつもさらさを気にしていることを当の本人たちは気が付いていない。
そしてそれは「愛も例外ではなかった」。
それは時に反発し驚嘆する出来事の連なり。
星の煌きを瞳に宿す太陽のようなヒロインの物語。
みんなみんな「太陽がまぶしかった!」

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[投稿:2016-04-16 22:58:54] [修正:2016-04-16 22:58:54] [このレビューのURL]

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