「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 426レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

演劇漫画。
素で迫真の演技が出来る高校生「夜凪景」はオーディションでその天性の資質の片鱗を見せるも、不合格だった。

年端もいかない弟妹を養うためにもお金を稼ぐ必要があった。
そして天才監督が彼女を見出す。
コミュニケーションの苦手な少女というクセのある主人公は「天才」キャラ。
そして演劇の世界に足を踏み入れていく。
ジャンプで演劇を題材にするのはかなり珍しく、普通ならすぐに打ち切りになりそうだが・・・化けた模様。
原作者と作画が分れているのも良かったのかもしれない。
題材故か「文字量が多く、漫画にしては小説に近い印象」。

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[投稿:2020-04-02 21:30:40] [修正:2020-04-02 21:30:40] [このレビューのURL]

ファッション業界でモデルを目指す女の子とデザイナーとして服を作ることを仕事にすることを目指す男の子の成り上がりの物語になる模様(どちらも現役高校生で進路相談するくらいの時期)。

少年誌でファンション業界というあまり聞かない設定の漫画で、原作が別に付いているわけではなさそう。
女の子のほうは父親がファッションモデルを抱える事務所の社長をしていて、パリで開催されるショーにモデルとして出る夢を幼少から抱いていたが・・・・モデルをやるには身長が必要だった。
それなのに10歳で158cmになってから高校3年生まで1cmも伸びなかった。
そんな極端な話があるの?と思いつつも、モデルとして生きていくことを諦めきれない。

男の子は地味で目立たないが服飾に関しては独学でやっており、高校生にしてはずば抜けた才能があった。
しかし、こちらは母子家庭で下に妹が3人もいるので進学や専門学校は望めず就職しかない。
高卒でデザイナーになれる道はなかなかないとこちらも諦めきれない夢を抱えていた。

この二人が高校のクラスメイトだったところからお互いの夢を知ることになり、言わば夢の表舞台へ立つ側(女性)と、夢の裏舞台を支える側(男性)との表裏一体の作品として構成される模様。
女はスター、男はそれを支えるそれがこの物語の主題か。

馴染みのない世界なので前例なき作品ともいえ、手探り感覚は作者側にも読者側にもあるだろう。
よって1巻はまだ助走飛行にも入れない状況であり、「マガジン連載にしては絵が綺麗なほうかな」程度で普通の内容。助走に入るまで読者を引き付けるにはやはり読者側に事前情報が足りない世界なのでかなりハンデ負っていますよ。

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[投稿:2020-04-02 21:24:20] [修正:2020-04-02 21:24:20] [このレビューのURL]

7点 惡の華

中学生の心の闇を暴き出すような作品。
ポードレールの「悪の華」を愛読する少年・春日。
中学のクラスメートで才色兼備の佐伯を密かに想っている読書好きの少年。

そんな佐伯の体操服を盗み出してしまう。それを問題児の女子・仲村に目撃されてから、
仲村に付きまとわれる日々を送る。仲村は春日と「契約」を結び、春日を服従させようとする。

仲村の意図が読めず、戸惑う春日・・・・。
そして、春日と付き合うことになる佐伯もまた「優等生として見られる自身」に耐えられず悲鳴を上げていた。

とにかく「見たくないものをこれでもかと見せつけるような作風」です。
作風が闇に迫るようでありながら、絵柄は非常に見やすくて綺麗というギャップが凄い。

中学生男子が持つ心の暗部が、仲村という異端(起爆剤)に触発されて爆発し暴走するという話。
それは周囲の人間をも巻き込み、坂道を転げ落ちていく。

「青春」なんて決して明るくて楽しいだけではないという話。
むしろ、こっちのほうが現実的なのかもしれないが・・・・、
印象的ではあっても「あこがれ」はしないという、そういうお話。

但し、春日が佐伯さんとセックスした際に佐伯さんが妊娠して出産していたら「佐伯さんEND」あったと思います。
再会した佐伯さんが年の離れた妹を連れていたら・・・・
戸惑う春日の前で赤ちゃんを抱き自らの乳房を赤ちゃんに吸わせ始めたら・・
春日はその子が佐伯さんの産んだ子だと気が付く。
そうなるとその子の父親は・・・・・
春日が最終的に佐伯さんの元に戻ってこなければいけない理由が出来るわけです。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2012-11-17 15:38:14] [修正:2019-12-31 15:01:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

80年代にグルメバトル漫画として少年誌で人気を得た「ミスター味っ子」を現代風に描き直したような作品。

とにかく画力が高いのが特徴。それ故、作中の料理がそれなりに美味しそうに見えるのは良い。
さらに女の子が可愛い。この絵が描けるなら普通は「ラブコメ」のジャンルが漫画を描くに最も適していると誰でも思うだろう。
だが、そこへ「料理」という題材を持ってくる。少年誌なので「対決・バトル路線」になるのは当然としても、
味っ子のアニメ版での美味しさを現す「オーバーアクション」が、この作品では登場キャラの「全裸」に置き換えられて表現されるというのが特徴。
しかもキャラは男女問わず(笑)

女性キャラの絵柄が「パジャマな彼女」をジャンプで連載していた濱田先生に酷似していると思うのですよね。
つまり、あの絵で女の子はいやらしいままに料理漫画にシフトしたというと分かりやすいか。
とすれば「ヒットする条件」満たしているということ(笑)
まだ3巻までなので序盤の助走という段階だが、これからドンドンキャラが脱がされると見て間違いない!

(完結したので追記)
かつての人気作品が見る影もないほどに劣化した悲しいラストです。
作画・監修共に「最早やる気なし」と見て取れて痛々しいです。
人気作品だった「食戟のソーマ」が何故これ程までに落ちぶれたのか?

「BLUE編」がそもそも大失敗で、学園の外に強敵が・・・なんて設定出した為、料理人の憧れの的であるはずの「遠月学園」の価値が下落し、それまで出ていた多くのキャラたちの出番が無くなった。
その「BLUE編」で登場する敵の料理人たちがどいつもこいつも小物感・イロモノ感満載。
チェーンソー使用した料理なんて監修が付く必要性が最早なく、あまりの超展開に作画担当と監修者のやる気を無くしたことが紙面から伝わってしまった。
そして最大の失敗は創真の父親が倒されて、ラスボスのはずだった地位を転げ落ちたこと。
これにより、「食戟のソーマ」という作品自体もゴールを見失って迷走する結果になり、今巻での打ち切りとなった。
何とか読めるのは「創真が第一席になったところ」まで。その場面以降の巻は捨てていいです。
事実上、30巻を以って終焉した作品。31?36巻は星1つです。
最後だけ「大団円」みたいな形にしてもダメです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-08-14 21:50:04] [修正:2019-11-07 20:46:41] [このレビューのURL]

昭和天皇の一代記。
祖父は明治天皇。父親は大正天皇。その嫡男として生を受ける。他に弟が二人いたが、嫡男として一線を引かれ、
幼い頃から帝王学を教えられる。

乃木大将・東郷元帥といった歴史の偉人から薫陶を受けて育つが、母親は弟たちを溺愛し側近は「臣下」。
本心を曝け出せる親友を持つことすら叶わなかった。
唯一、心を開けたのは養育係の女性「足立タカ」のみ。
だが、そのタカも成長するにつれお傍から外されようとしていた・・・・。
臣下を、そして国民をわが子のように慈しむことが出来る者こそが真の君主たるものである。
英明なる君主が歴史の動乱に立ち向かうべくおぼつかぬ足取りで自らの運命を掴み取ろうとしていた・・・・。

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[投稿:2019-07-07 21:57:54] [修正:2019-07-07 21:57:54] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

捨て犬が女の子に拾われて家族の一員になる。幸せな暮らしだった。
だが・・・時間の移ろいでその幸せがゆっくりと壊れていく。
自分を助けてくれた一人娘は不良少女と化して家に帰らなくなり、お父さんは病気がちで仕事も辞め、お母さんは娘の問題に無関心なご主人に離婚を突き付けた。
「ハッピー」と名付けられた飼い犬は家族がゆっくりと崩壊していく様を見届けさせられるがどうすることも出来ない。病気がちなお父さんに引取られたが、お父さんに行く当てはなく最後の旅路に出発した。

やがて身体の衰えから人知れぬまま車の中で死を迎えたお父さんの側に愛犬は最後まで寄り添い続けた。
何の救いもない、唯々只管に悲しい話である。お父さんが行政などで生活保護等の申請をしなかったとか、何で娘が不良化するまで放置し続けたのかとか疑問は多々ある。
ハッピーが生まれてから捨てられて箱の中で鳴いていたコマ。ハッピーの後ろに「もう1匹子犬が居る」ことに注目!
このハッピーの兄弟犬がハッピーと異なる運命を歩んだことが続編で語られます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-26 15:45:53] [修正:2019-06-26 15:45:53] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

日本では馴染みの薄い「フス戦争」を題材にした物語が遂に完結しました。
シャールカたちの戦争継続反対の声も掻き消され、遂に最後の戦いに赴く面々ですが形勢不利は明らか。
事前に降伏を勧められても拒否し、滅亡への道を進み続ける。
シャールカもそんな仲間たちに殉じて共に戦い玉砕しようとしますが・・・・・。

長きに渡ったフス戦争も集結し、新しい流れが起きます。
但し、それは「和平への道」ではなく、新しい勢力による新たな争いの道と言った方が正しいでしょう。
シャールカと共に長きに渡って戦ってきた仲間たちも命を落とし、生存できた人間は片手で数えるほどしかいません。
結局、「ヤン・ジェシカ」が掲げていた大義は実現できなかったのでしょうか?
九死に一生を得て戦場を脱出したシャールカはヨハンの元に残してきた愛娘・クラーラと十数年ぶりに再会を果たし、物語の幕は引かれます。
思えば物語の開始早々に家族を皆殺しにされ、強姦され、悲しみの淵に沈む暇さえなく戦いに身を投じねばならなかった少女・シャールカ。
多くの悲劇を乗り越え経験した果てにようやく離れ離れだった娘と再会できるのはせめてもの慰めでしょう。
そもそも漫画作品で主人公が妊娠・出産を経験する作品は一部のレディース向け作品を除いて「まず有り得ない」ことであり、大河ドラマのラストシーンとしても極めて異色である本作です。
娘・クラーラは少女時代のシャールカによく似た美しい少女に成長しました。
父親のヨハンの伝手でクラーラが貴族と結婚出来れば、シャールカが孫をその手に抱くことも叶いそうです。
最終巻の年齢はシャールカ30歳、ヨハン31歳、クラーラ15歳。
当時は平均寿命が短く、20歳まで生きた人でも45歳くらいが平均寿命になります。
シャールカもこれからは壮年を経て晩年に至るのでしょうが、家族と共にどうか平穏な後半生を送って欲しい、
そんなことを願わずにはいられない物語の帰結でありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-12 17:05:14] [修正:2019-06-12 17:05:14] [このレビューのURL]

6点 外天楼

「外天楼」と呼ばれる建物に住む住人たちの悲喜交々を描いた連作短編集。
最初の話から最後の話まで一貫して大きな一つの流れの中に存在している。
冒頭の中学生的な性欲むき出しの男の子のエロ本獲得話は全体の流れの中では異色の話で、登場人物の顔見世的な印象。
そこから第2話に移り、いきなりロボットが登場するような近未来のSF的な話に移る。
このロボットに代表されるような人工的な生命体の存在がこの作品のひとつのテーマであり、それを生み出すための事件が徐々に明らかになっていくのであった。

第1話の雰囲気からは想像も出来ないような方向に話は進み、殺人事件が発生し犠牲者が多数出た。
ラストシーンはあまりにも悲しく、読後感は決して良くはなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-12 08:09:09] [修正:2019-06-12 08:09:09] [このレビューのURL]

著者の父親がシベリア抑留の当事者であり、その伝聞について綴った作品。

太平洋戦争末期に学徒出陣になった著者の父親は北方の満州国とソ連との国境に配備された。
当時の日本はソ連と「日ソ中立条約」を結んでおり、不可侵の関係だった。

だから本格的な戦闘などとは無縁の比較的恵まれた環境かと思われた。
だが、終戦直前にソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して満州国に攻め込んできた。
脆弱な装備の日本軍がソ連軍に太刀打ちできるわけもなく多くの人々が捕虜になってしまい、そのまま終戦。

日本に帰国できるかと思われた捕虜たちだったが、連れて行かれたのは北方。永久凍土の極寒の地であった。
ナチスの収容所にも近い環境で劣悪な労働に従事させられる。
マイナス30度という想像を絶するような冬の寒さに食料も乏しく、多くの日本人兵士たちがバタバタと倒れていった。

さらにロシア兵からのイジメ、日本人同士の食べ物や待遇を巡っての争い・・・・・。
過酷な環境下では誰もが他人の身を案じることなど出来ず、人間の心を無くしていくのだった。

死者については30万人を超えるとも言われているが、社会主義のソ連は情報が外に漏れず、未だ不明な部分が多い。
祖国に帰ることを願って果たせなかった者たちの身は永久凍土の下に眠るとも、その魂は靖国へ導かれたことを祈らん。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-05 13:54:28] [修正:2019-06-05 13:54:28] [このレビューのURL]

高校生たちが学園自体がギャンブルで階級が決まるという制度の中で戦う。

「カイジ」の女子高生版という表現で合っていると思います。
最近、TVアニメ化・劇場映画化もされました。映像版は未視聴。
舞台は共学の高校なのですが女性がほぼ登場人物の大半を占めます。
絵はそれなりに綺麗で福本先生のような泥臭い絵柄ではなく、洗練されています。
そうなると後は物語とキャラで魅力の大半が決まるのですが、イカサマが前提で主人公側はそれを見破るも最後は運任せとか滅茶苦茶な場面も多い。
今ならコミックス1.2巻くらいは半額で購入できるので試し読みしてみるのも有りかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-05 10:08:56] [修正:2019-06-05 10:08:56] [このレビューのURL]

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