「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

ラブコメでは「いちご100%」を抜いて歴代最長連載作品となった。

展開は王道で、「幼い頃の初恋相手を求める」というもの。
ラブコメはどの時代でも雑誌には1本は掲載されているが、1番求められるのは「可愛らしい女の子」を描ける画力の高さであることに異論はあるまい。

この作品はその条件を満たす見やすく綺麗な絵柄なのが良。
但し、どのラブコメでも同じだが、その分、物語の展開は二の次になり、ヒロイン多数でハーレム状態が延々と続くという展開になりがち。

この作品もやはりその落とし穴にハマリ込んでの最長連載という気がしなくもない。

そもそもがキャラの多くが過去のことに囚われ過ぎで、その割には肝心の当人たちは重要なことは「ほとんど覚えていない」という矛盾。
まだ完結はしていないが、千棘と小咲の決勝戦になりそうではある。

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[投稿:2015-09-02 22:36:44] [修正:2015-09-02 22:36:44] [このレビューのURL]

1巻表紙の主人公の顔が「皇国の守護者」の主人公の顔をそのままトレースしたような似せ具合。

13世紀。ユーラシア大陸の草原に史上稀な大帝国を築く「蒼き狼」が生を受けた。
父親を殺され不遇の少年時代を送った男は長じて「白き女鹿」を娶り、次第に草原の覇者となっていく。
草原を統一した後、外の国を次々と打ち破る男の国は次第にユーラシア大陸の東の端から中央部を経て、ヨーロッパへと辿り着こうとしていた。

その史上空前絶後の大帝国「モンゴル帝国」を造り上げた男の名を「チンギス・ハン」といった。
その孫に当たる五代目の皇帝「フビライ・ハン」は首都を北京に置き、国名を元と改めてユーラシア大陸の東の端に位置する日本へも手を伸ばしてきた。

当時の日本は鎌倉時代。源頼朝が開幕したものの源氏の嫡流は僅か3代で途絶え、執権である北条家が権力を握っていた。
1268年、正月。フビライよりの使者が日本に来訪し、朝貢を要求して属国へになれと脅しを掛けてきた。

8代執権となった北条時宗は若干18歳である。フビライの要求を断固として撥ね退ける強い意志を持っていた。
6年後の1274年、遂に元軍が船団を率いて玄界灘を渡海。壱岐・対馬を攻めて住民を捕虜にする。その数は2万5,000以上とも。

物語はその対馬侵攻の直前に罪人が流されて対馬に到着するところから。
本来ならばいずれも「死罪」とされる重犯罪者たちが死を免れた理由は・・・・蒙古の侵攻への足止め役にするため。
圧倒的多数の蒙古の大軍を相手に対馬の住民たちはゲリラ戦を展開していくことになるのだが・・・・・。

皇国の守護者の作者のような画力の高さはありません。
どちらかというと「センゴク」の作者のような泥臭いほうの絵柄かと思います。
蒙古襲来は文永の役と弘安の役に分かれているので全部描けばそれなりの長編になるかと思います。

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[投稿:2015-09-02 20:24:16] [修正:2015-09-02 20:24:16] [このレビューのURL]