「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

[ネタバレあり]

中学時代に女性よりも可愛いという理由で女子にイジメを受けていた男子・源光海。
大学に入学したことを切っ掛けに女の子に対する苦手意識を克服していこうと決意した矢先に父親が若い女と再婚。
新婚生活に大学生の連れ子は邪魔なので(笑)、父親と不仲だったという大学教授の叔母(父親の妹)の下へ同居させてもらいにいく。
しかし、叔母は自身の研究の題材に甥っ子を「源氏物語」になぞらえて、14人の女性と関係を持つように強要。
女性経験が全くない童貞の源君が、光源氏さながらの恋愛遍歴を果たして重ねられるのか?というお話。

最初から攻略女性が14人も登場することが示唆され、相当な長期連載になることが前振られるが・・・・大丈夫か?
作品としてはサンデー連載の「神のみぞ知るセカイ」のアダルトバージョンのような印象。
絵は見やすいほうではあると思うが、上手いと言えるかは微妙。表紙の絵で大体のイメージが掴める。
1話が僅かに8ページしかないため(!)、展開は非常に遅い。キスしたり服脱がしておっぱい見せるのに何号も費やしたりして非常に焦らされる作風。

この1巻では叔母にレッスンを受けつつ、従姉妹に当たる朝日(父親の姉の娘)を攻略し始めることになる。
朝日は文学系腐女子で大学4年生なので、光海より3歳年上で21歳か。卒業後の就職先に図書館司書を希望しているが・・・なかなか就職先が見つからない。
大学教授の叔母を頼るのも「就職先に便宜を図ってもらいたい」という下心があるからだ。
そんな朝日とデートする光海だが・・・・果たして?

源氏物語が下地にあるとはいえ、本当に14人の女性を攻略できるのか?(最低でも15巻位は費やしそうだが)という疑問が消えない。
どっかしらで省略されたり、ダイジェスト攻略で流されたりしないか非常に不安な立ち上がりである。
但し「神のみぞ知るセカイ」が好きならば18禁バージョンのこちらも押さえておくべきではある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-11-04 13:21:51] [修正:2013-11-04 13:21:51] [このレビューのURL]

「フジリュー版封神演技」として成功していると思います。
古代中国の王朝交代劇の裏側で繰り広げられる仙界の戦いを描く。
画が同人誌っぽいのですが、キャラも立っているし、主人公のスタイルの新境地を開拓した太公望もいいです。他にこんなズルくて卑怯で強くて弱くて百歳近い年寄りの主人公を知っていますか?
・・・・・・少なくとも私は知りません(笑)。

最大の見せ場は「13巻:仙界大戦14巻・15巻:十絶陣の戦い16巻死闘」辺り。
闇仲の殷王朝を守ろうとする執念。
楊ゼンの出生の秘密と正体。
王天君の暴走。
そして・・多数の仲間の犠牲・・・・。
戦いに犠牲はつきものとは言っても、ラストでひとりで仲間たちに知られぬ場所で涙を流す太公望の姿が痛々しい・・・・。
その分、以降の展開で盛り上がりを欠いたことは確かだが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-24 18:58:27] [修正:2013-11-01 23:03:38] [このレビューのURL]