「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

ララの妹のモモによるリトと正妻&側室とのハーレム達成計画を描く続編。
掲載誌が移動したことで表現が前作以上に大胆になり、最初から
・ララ
・春菜
・モモ
・ヤミ
・ナナ
・結
の六人との間に将来的なリトとの子作り(=妊娠)が織り込まれます。

しかも六人中、ララ・ナナ・モモの三人は実の姉妹で、将来的に生まれる子供同士も「異母兄弟姉妹」になることを
示唆され、母子二代で兄弟姉妹という凄い家族関係が堂々と予言される。

「みんなで幸せになる」というのがどうやらコンセプトらしく、確かにそれを果たすエンドは「複数妻END」しかないように思える。
ヒロインの一人「ヤミ」の過去がこのシリーズのもう一つの軸で、ヤミの命を狙う連中の襲撃も度々入るなどします。

モモの計画もあって、リトはとっくに複数名と肉体関係を結んでいても何らおかしくない状態。
むしろ「一人もいないとしたら逆に不自然」なくらい(こんな環境で!)

画とキャラについては特Aランクなので、要は設定と物語で引き付けられるかなんだが・・・・・
原作者が別に付いてるほどの意味合いがあるのかは謎(別にひとりでも考えられるんでは?)

最終的に主人公がヒロインの中から一人を選ぶなどという展開がこれ程想像できない漫画も他にない。

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[投稿:2012-08-30 07:05:18] [修正:2012-08-30 07:05:18] [このレビューのURL]

「カプコン」の人気アクションゲーム「ロックマン」の漫画版。

絵は上手くて非常に見やすい。
しかし・・・ストーリーというか展開が「只の攻略本の漫画化」に過ぎないような気がしてならない。
漫画としての見せ方というかドラマというものに大きく欠けているように思えるのだ。
画力があるのだから、単なる「子供向け」で終わらせず、もっと踏み込んだ展開にすればいいのだが。

余談だが、ロックマンって、アトムによく似ているなと思う。
アトムの「七つの力」に対してロックマンはいくつかの「武器」を敵から奪って使用できたりとか。

ひょっとして、ロックマンの製作者のドクター・ライトは手塚先生のファンか?

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[投稿:2012-08-17 21:20:28] [修正:2012-08-17 21:20:28] [このレビューのURL]

南海の孤島で龍神の生まれ変わりとされる主人公と、それに仕える三人の巫女との共同生活を描いたラブコメ。

人口の少ない孤島を舞台にしているため、そもそもで「登場人物の数が少ない」のが特徴です。しかも閉鎖された島生活という空間と古い因習が根付いているという設定で、ほぼ最初から三人の巫女が主人公に迫りっぱなし。
それを止めるような大人の登場もなく(笑)、むしろ立場上積極的に推奨する人ばかり(大笑)

ライバルとなりそうな男が登場しないので、ハーレム展開については安心できるのですが・・・・どうせ凪が雫と結ばれて終わりなんでしょと先が見えてしまうのが他の二人の巫女に対して不憫。

三人の巫女がそれぞれに凪の子供を生むという展開でも設定上問題ないかと思うのですが。周囲は容認してむしろ喜びそうですし。

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[投稿:2012-08-11 16:34:42] [修正:2012-08-11 16:34:42] [このレビューのURL]

ファンタジー世界の王国の学校に通う女の子たちの日常を豪華オールカラーで描く。
とにかく「画力が激高」で、それだけのための作品といっても過言ではない。
女の子たちの可愛らしさと登場する「おいしそうなお菓子の数々」を愛でるための作品か。

それ故、どうしても物語は後付というか、一話ごとのページ数の少なさもあって説明不足。
似ているといえばゲームの「アトリエシリーズ」の世界観かな。
あれが一番近いように思います。

オールカラーでコミックスが定価で1,300円以上するのが難点。
定価で購入するにはためらう面もあるでしょう。中古で入手すれば「優良」です。

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[投稿:2012-01-24 20:53:08] [修正:2012-08-10 08:15:33] [このレビューのURL]

女の子が女の子に恋する所謂「百合系」の漫画。

ただ、舞台が他作品なら「女子高」が当たり前のところを「共学校」を持ってきたり、
どちらかというとコメディ要素が強い作風などが異色な作品。

自宅が空手道場で、お兄さんが3人いて、勉強が出来て、スポーツも出来る村雨純夏さん。
その親友は可愛い女の子が好きですと公言して憚らない風間汐さん。
親友が好きで、その親友が「同性愛者」だと知っていても、
「自分は彼女の眼中にはない」と知ってしまっている辛さ。
彼女に自分の気持ちを知ってもらいたいと思う反面、
知られたら友達ですらいられなくなってしまうかも・・・・と思う度に、
硬直してしまう心。

風間さんは自分を一番の親友と信じて、無邪気に気持ちを吐露してくれるが、
その度に辛くなる。
「なんとか彼女の好みのタイプになれないだろうか?」
好き故に女の子同士であっても「危ない妄想」をしてしまうのは恋に対する不器用さの表れであり、その辺は普通の男女の恋愛と全く変わらない。

女の子同士の恋をテーマにした作品は、ここ最近は特に増えているように思う。
それはやはり男子同士に比して「絵的に美しい」ことも大きな理由ではあるだろう。
逆に「美しい絵」が描けることも作品として成功するための大きな理由だと思う。

両想いになれたとしたって結婚できるわけじゃない。
身体の関係を結ぶことは出来るかもしれないが、背徳感が伴う。
そもそもがそんな道である。負けを覚悟して物語を紡がねばならぬ。
アニメ化して良かった!
などと、素直に喜んでもいられない作品であります。

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[投稿:2010-09-11 18:15:05] [修正:2012-08-10 08:14:13] [このレビューのURL]

まず目を引くのはアニメ化しやすいんじゃないかな(話の内容は置いといて)?と思う、見やすい絵柄。予想通りにアニメ化されました。
ヒロインも可愛らしい。
・・・・・・・・・・・・が、この「絵柄」で話の内容を想像すると大多数の読者は「足元をすくわれる」こととなろう。

やるのは「12人の予知能力者同士の殺し合い」である!
主人公は平凡な14歳(おそらく)の中学二年生男子。
但し、人付き合いを避けて空想の世界に閉じ篭っている。
趣味は携帯で日記を付けること。決して暗いというわけではなく、オタクという雰囲気を漂わせているわけでもないのにいつも独りぼっち。
そんな少年の空想の中に登場する全てを支配する「神」。空想の産物と思っていた神がある日、突如として実体化する。
与えられたのは「携帯の日記に記される自身の未来」。
気まぐれな神は少年と同じく「日記に記された未来を見ることができる能力」を彼以外に11人に与え、自らの後継者を選抜しようとする。
その選抜の方法こそが「候補者同士の殺し合い」なのだ!

同じクラスの美少女「我妻由乃」(がさいゆの)は、同じく「未来日記」を見る力を与えられた11人のうちの1人で、主人公に異常な執着にも似た好意を寄せる。彼女の異常さに辟易しながらも「共同戦線を張って」他の候補者たちとの戦いの幕が切って落とされた。

由乃の日記は記す。「7月28日の夜、主人公と由乃は結ばれる」と。
果たして、主人公は3ヵ月の後に褥の中に由乃を抱いているのだろうか・・・・・・?

話は「デスノート」をもっと過激かつ直接的にしたものというと分かりやすいか。
月と、月に惚れるミサの関係に「主人公とヒロインの立場はかぶる」。
けれど、月と違うのは主人公は決して「世の変革を望んでゲームに参加した」わけでなく、巻き込まれた受身の立場であること。
否も応もなく降り掛かる火の粉を振り払っていかなければならないという環境は、平凡な日常に流されがちに生きる多くの読者の目線の投影でもあるはず。そういう意味では、視点はデスノートより全然身近だ。

最も身近な協力者である「由乃こそが最後の最後に立ちはだかる存在」となるようなことを暗示する描写がなされている。
受身で周囲に無関心。
自分の殻に閉じ篭っていた主人公が「死の危機」によって追い詰められることで、自らの意思で戦い、運命に立ち向かう男になっていくことがテーマのひとつか?

「1人の男となって、1人の女である由乃を自らの意思を持って抱けるか?」はきっと、その象徴。

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[投稿:2010-12-24 07:01:09] [修正:2012-08-10 08:13:06] [このレビューのURL]

借金のカタで、大金持ちのお嬢様の家で執事として働かねばならなくなった少年の受難の日々を描く。

作者は「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」で知られる久米田先生の弟子。
作風に垣間見られる「マニアックな知識」や「オタクに好まれそうなネタ」は
確かに久米田先生の影響を感じさせるも絵柄は似ても似つかない。

というか、作者の絵は連載開始から全くと言っていいほど進歩した跡が見られない。
そのことを考えると、この作者の絵は「これで完成形」なのかもしれないな。

女性がやたらと主人公の周囲に多く、一応はいくつもの伏線が張られているような記述がコミックス巻末のキャラ紹介から伺えるため、ラストまでの設計図はキチンと出来ているようだ。

ただ昨今は単なる「ハーレム漫画」になったと言えなくもない。
ヒナギクが登場して「キャラ人気投票」で連続1位になるなどしてから、
そういった路線が露骨になったような気がします。

コミックス通算20巻突破は確実な模様だが、30巻突破は微妙な作品。

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[投稿:2010-07-11 23:21:32] [修正:2012-08-10 08:11:45] [このレビューのURL]

大御所のかつてのヒット作を別の漫画家がリメイクしたり続編を描いたりするというのは最近の流行らしい。

で、「黄金聖闘士」にテーマを絞ったこの話の主役は誰かというと、獅子座のアイオリア。
射手座の兄・アイオロスが聖域を裏切ったということで「裏切り者の弟」という汚名を受けて、辛酸を嘗めさせられている。
確かに主役を張れると言えば、12人の中ではアイオリアしかいないような気もする。
アイオロスは殺害されるし、水瓶座のカミュはクールすぎる。牡牛座のアルデバランは武骨な印象で主役には向かない。後は蠍座のミロか乙女座のシャカ・牡羊座のムウともに綺麗すぎるのでやはり主役には無理。デスマスク・アフロディテは本編(車田先生版)の情けなさを見れば問題外。

車田版で「技の名前を叫べば敵が吹っ飛ぶ」方式が確立されましたが、こちらでは車田版以上に技の名前がクローズアップされております。漢字に変換されたりもして。ライトニング・ボルトを「雷光放電」と訳していたような・・・。

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[投稿:2012-08-09 17:55:45] [修正:2012-08-09 17:55:45] [このレビューのURL]

夏をイメージしたコミックスカバーが非常に魅力的なラブコメ。

突如として幽霊となってしまった幼馴染の女の子と憧れの先輩との間で繰り広げられるラブコメ。
画が繊細で少年誌連載では珍しく、とても魅力的です。
突如、昏睡状態に陥り、意識だけが分離してしまった幼馴染の「まくら」ですが、
・食事が出来たり
・海で泳げたり
・主人公にしか姿が見えなかったり
・着替えが出来たり
・裸になって入浴が出来たり(笑)
随分と都合がいい設定だなと思うことしばしば。

第1巻はまくらの先制攻撃で、憧れの白井先輩は「後手」の模様。
長期連載出来るかどうかというところですが、裸は思ったよりは少ないほうですよ。

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[投稿:2012-08-09 17:52:38] [修正:2012-08-09 17:52:38] [このレビューのURL]