「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

「放浪息子」「青い花」で知られる志村貴子先生の初期連載作品のひとつ。
「放浪息子」のアニメ化に便乗する形で新装版として発売されました。

大家族に生まれた長女がプロレスラーとなったものの、好きな男が出来て失踪。
そして5年後に子連れで舞い戻ったところから話はスタートする。

入籍はしていなかったので未婚の母。子供は女の子。
「またプロレスやり直したい」って言っても周囲の目は冷たく下働きからやり直すハメになった。
男とも絆が切れたわけでなく、その後も度々舞い戻る始末で情けなさ全開。
家族も彼女に輪を掛けてのちゃらんぽらんさで話は「なあなあ」「流され」で進行する。

女子プロを題材にした漫画は珍しく、しかも作者唯一のスポーツ漫画(?)でもある点が注目です。
しかしながら、試合のシーンはやはり描写にイマイチ迫力がなく、その辺はあまり成功しているとは言い難いです。

アニメ化なんて話が巻末で出ていますが・・・・当たらないでしょ(汗)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-29 00:14:57] [修正:2012-01-29 00:14:57] [このレビューのURL]

9点 マギ

今迄にあったようであまり見なかった「アラビアン・ナイト」の世界観を下地にした正統派冒険漫画。

「ジン」「マギ」「ルフ」
謎に満ちたキーワードの数々が散りばめられ、心躍る。

基本は「旅」である。世界各地を駆け巡るのだ。
そして多くの土地で「出会い」を重ねる。それが仲間を作っていく。

立ちはだかるのは「迷宮」。行き着くのはお宝か?それとも「それ以上の何か?」か。
迷宮突破という「山場」が用意される。

度々、ワープして舞台が変わるため、世界の広さの全貌が明らかにされていないことが返って無限の可能性を感じさせる。
作者は女性というのも異色。「少年誌向けの絵でありながらも、女性ならではの繊細さを感じさせる場面」がいくつもアリ。

久しぶりに夢中になってページをめくった経験に忘れかけていたワクワク感を思い出させてもらった!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-25 23:23:34] [修正:2012-01-25 23:23:34] [このレビューのURL]

ハーフの双子の女の子と造形師のお兄さんを中心とした人間模様・恋模様を描く。

基本的には「可愛いは正義!」という内容。
お兄さんを大好きな妹2人が少女から女へと変化していく過程を綴る。
純真で無邪気な双子も似ていても別の女の子。

誰とでも友達になれて人気者の「あんず」に対し、妹の「すみれ」は
人見知りが激しくて友達が少ない。

でもその分だけすみれのほうが恋には敏感だった。
幼馴染の男の子を好きだと気が付いて、お姉ちゃんよりも先に「女になった」
でもその男の子は親友の女の子が好きな相手。

板ばさみの三角関係の辛さなんて・・・知るはずもない。
知ってしまったらもう戻れない。それも「大人になるのだということ」なのだと、 後に大人となった双子はかつての自身を自らの子供に重ねて思い出すこともあるのだろうかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-24 22:34:57] [修正:2012-01-24 22:34:57] [このレビューのURL]

山岡荘八原作の小説を横山光輝先生が漫画化。

織田信長は日本史上でも1・2を争う英雄であるはず。
が、なぜか未だ「織田信長漫画の決定版」というような作品は出てきてない。
というか、織田信長漫画の数自体もあまりないような・・・・・。

そんな中でこの作品が現在まで版を重ねていることが定番というような証かもしれない。
が・・・やはり信長の生涯を表現するのに全4巻は短すぎます。
ひとつひとつのエピソードが短いし、大河ドラマの「総集編」的なイメージがする。

「主人公」なためか、信長も他の横山作品に出てくる信長より若々しく描かれています。
でもそれが逆に違和感を感じる部分でもあります。
他の横山作品では合理主義者が前面に出されているのに、この作品では「情に厚い親分肌」の面が強調されている。

コンパクトに信長の生涯を知るには良作ですが、やはりまだ「信長漫画の決定版」は登場していませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-21 22:59:56] [修正:2012-01-21 22:59:56] [このレビューのURL]

コロコロ連載作品では傑作に挙げていいと思います。
どこかの雑誌でマガジン連載の「コーターローまかりとおる」の幼年誌版だと書かれていましたが、さもありなん。
ただ、こちらのほうが画力・ストーリーともに優れていると思います。
小学校卒業で完結したかと思いきや、ちょうど小学館漫画賞を受賞したことで続編の連載が決定。
寿命は延びましたが、離島で教師をやるのはハチャメチャでしたな。
大人になった男吾の仕事って・・・何でしょうか?教師は向いてそうですが、学力的に無理か?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-20 21:22:01] [修正:2012-01-20 21:22:01] [このレビューのURL]

「ボンボン」連載作品中、唯一の名作。って言うかこれ以外は全然記憶に残っていない。
当時のガンダムとプラモブームに上手く乗ってヒットしたという印象だが、自分で作ったプラモを操って仮想現実の世界で戦うという設定は現在でも魅力的な設定だ。

それにしてもプラモシュミレーションは現在でも実現は不可能だろう。
それを考えると作中で「町の一プラモ屋のオヤジさん」が開発したって・・・・凄すぎだよ(笑)。
そっちの技術力で儲けたほうがいいんじゃ・・。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-20 21:20:22] [修正:2012-01-20 21:20:22] [このレビューのURL]

ゲーム黎明期の傑作「ゲーム漫画」だったと思います。
しかし・・・「ゲームに命を賭けるなんて馬鹿げている」という点では「遊戯王」と同じですね。
まあ、遊戯王よりは格段にいい漫画ですが。

この漫画はアクションが全盛期の時代だからこそ成り立った作品であり、「ドラクエ」「ファイナル・ファンタジー」に代表されるようなRPGが主流になった今のゲーム界ではあまり意味が無いですね。
数々のあらしの必殺技も「高得点を挙げるためのもの」であり、コマンド入力型のRPGに対応は出来ないはずです。その点では「ファミコンロッキー」の「五十連打」や「高橋名人」の「十六連射」も同じですね。

個人的には・・・・必殺技で人を倒す格闘バトル漫画も出来たのではないかな・・と思うのです。
「真空ハリケーン撃ち」なんてビール瓶をスッパリと切断していましたし。そっちのほうが荒唐無稽な作品になったことでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-20 21:18:42] [修正:2012-01-20 21:18:42] [このレビューのURL]

音楽漫画。

天才ピアニストとして育てられた主人公が11歳のときに母を亡くしたショックからピアノが弾けなくなる。
そして3年後、少年はまだピアノが弾けないままでいる。そんな中出会った同級生の少女。
彼女はバイオリニストとして主人公を知っていた。無理矢理にコンクールの伴奏に駆り出されるのだが・・・・。

トラウマで弾けない主人公は天才。
同じピアニストをテーマにした「ピアノの森」で阿字野壮介を主人公に持ってきた漫画がこれです。
主人公のお母さんの遺影が「浦沢先生の描く女性の顔」かと一瞬思いました。

タイプ的にはエヴァンゲリオンでいう「シンジ」が主人公。
ヒロインがアスカですね。そのままピアノ弾かせて→この漫画かもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-17 22:16:22] [修正:2012-01-17 22:16:22] [このレビューのURL]

「ジョジョ」は今年25周年を迎えて、改めてその凄さを振り返ってるが、先頭は既に第8部に届いている。
第4部と同じ東北の「杜王町」を舞台にして、震災直後に記憶喪失の青年が発見されたことから物語の幕が上がるのです。

現実の「東日本大震災」をちゃんと物語の中に反映させているのです。
これは荒木先生なりの東北への励ましのメッセージになる物語なのではないか?と深読みしてみます。
なんか「やたら下ネタが恥ずかしげもなく出される」という印象です。

やはり掲載雑誌が少年誌のジャンプでなくなったことで、性や猥雑さを強調しても問題が少なくなったことが
背景にあるんでしょうかね?

私は多くの人が忘れているであろう第2部で宇宙に永久追放された「究極生物」は今後の
「未来における宇宙決戦」への布石ではないかと考えています。

未来のジョジョは宇宙飛行士で、無重力空間でスタンドバトルに雪崩れ込むんではないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 12:49:59] [修正:2012-01-15 12:49:59] [このレビューのURL]

描写はかなりきわどいものが多かったという印象。
「ヤングジャンプ」連載だったはずだが、今やろうとしても連載できないのでは?

どこが良いとか悪いとか語るに困るような漫画。

ストーリーらしいストーリーもなく、主人公の女子高校生と友人2人の日常が語られ、そして「幼馴染の彼氏」との初体験を迎えて・・・・
以降はただ「セックスをするだけ」の漫画になったと言えなくもない。と、言っても描写は少ないが。
特筆すべき点も無い代わりに特に「酷い」という点もないという限りなく「普通」の評価が付く、そんな漫画。

三田村先生は結局何だったのだろうか?メダカと最後まで行きそうになりながらも、ケースケに取られてさっさと保険医の女性と結婚」してしまったが・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 12:42:36] [修正:2012-01-15 12:42:36] [このレビューのURL]

<<前の10件
12345678