「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

今迄のラブコメ漫画の多くは「高校入学」が物語の始まりだったかと思う。
入学後に女の子と出会って恋に落ちるパターンが踏襲された。
しかし、このパターンの決着点が「高校卒業式」であることが多く、そうすると作中での期間が3年間にも及び、
話の勢いや面白さが持たない作品が多かった。

冒険漫画やバトル漫画と違い、ラブコメで30巻も40巻も話を続けようというのは無理がある。
季節ごとのイベントはクリスマスにしろバレンタインにしろ3回も繰り返すのはくどい。
「ニセコイ」スピンオフ作品が直近で好評だった筒井先生がご褒美でジャンプ本誌で連載となったこの作品。
最初の開始が高校3年時の受験に向けての最後の1年間、卒業へのカウントダウン開始の1年に絞ったのは英断。
画力については問題ない。

土台にこれまでのラブコメではあまり重視されないできた「受験勉強」がある点は新鮮。
他作品だと人生の重要時期にイチャついているだけで、お前ら何やってんだよ?状態だから。
特定の分野に特化した天才を秀才が指導するという変わった設定が今後どのように機能していくか注目しましょう!

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[投稿:2017-07-05 13:37:04] [修正:2017-07-05 13:37:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

欧州の中世を模した異世界で営業する日本風居酒屋「のぶ」を訪れる人々の悲喜こもごもを描く。
いきなり騎士が出てくるような世界観から路地裏の居酒屋に話が移り、冒頭から説明不足な力技。

異世界の土地にどうやって日本人である店主側が営業が出来たのかなどの説明は端折られ、
和食の凄さを異世界の人たちが驚くリアクションと各個人の事情を絡めた話が毎回展開されていくという構成。

異世界の人たちとは普通にコミニュケーションができる(言葉が通じる)。
それなのに何故か異世界の人たちはメニューの日本文字は読めない矛盾。
料理自体も蘊蓄を特に説明するということもなく(これはそもそも異世界にない素材を使用しているためか)、
専らキャラごとの人情話に終始する。
今後、キャラの背景やお店と異世界と日本との関わりも語られるのかどうなのかだが、絵的には綺麗で見やすい。
また「傭兵」がいることから他国との戦争や争いがあるのかと想像されるが、その辺りは作品の本筋と外れるので
深く語られることはないかと思います。

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[投稿:2017-07-05 13:33:41] [修正:2017-07-05 13:36:00] [このレビューのURL]