「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

7点 YAIBA

確か小学館漫画賞を受賞していたと思ったのだけれど、そのときの審査員のひとりにあの「石ノ森章太郎」先生がいらっしゃって、面白いと絶賛していましたね。

マンネリ化しているコナンよりもスッキリと終わらせているのも好印象。話としてはもっと続けることだってできたはずだが、敢えてそれをしなかったのだろう。
見所はかぐや編のかぐやとの対決。そして地底王国での戦い。最後にヤマタノオロチ上での鬼丸との決戦を挙げたい。次々と出てくる鬼丸一味の怪人がユーモラスで良い。

ゲッコーが封印を解いた「魔王剣」は武器として出色の存在感があったと思う。
「邪悪な心を吸収して破壊力に転化する」という特性には刃も最後まで苦しめられた。

「かぐや編」では魔王半月剣までの使用に止まったのは、後に「鬼丸」が使用者となったときに最大の「魔王満月剣」を放つという布石だったのですね。

「ヤマタノオロチ」もスケールの大きさではとてつもない存在。日本列島自体が竜になる・・・!という展開も確かに日本列島の形を確かめたら竜ソックリだよな、と妙に納得してしまった。

それを操って世界を焼き尽くそうとする鬼丸のセリフも無茶苦茶な迫力があった!

ただコナンの次作で「YAIBA2」とかやり出さないかが唯一の不安点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-06 00:25:49] [修正:2011-11-06 00:25:49] [このレビューのURL]

サンデーの「コナン」と並ぶ探偵漫画の二大巨頭の片割れです。
ですが、これも金田一少年の行くところ「殺人事件ばかり」でイヤになる。

コミックスの5巻くらいまでは初版は「漢数字」で表記されていたのですが、
コナンと並んでの大ヒットで連載が長期に及ぶことが確実になったためか、
途中から表記が数字に直されました。

つまり、作者側も編集部もここまでのヒットになると予測はしていなかった事実。
コナンよりも終わらせた分だけマシという感じですが、結局切れ切れで連載を再開させたりしてて
編集部側の「金儲け臭」がしますね。

コナンよりも「江戸川乱歩的な世界観」が構築されてはいて、低学年向きの前者との差別化はされています。
でも、結局は漫画として本質では同じ問題を共有するような「双子作品」だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-05 14:41:56] [修正:2011-11-05 14:41:56] [このレビューのURL]

絵柄がちょい古いのですが、大正時代を舞台にしながらも事実上「時代背景を無視した」と言っていい大河ラブコメディ。

とにかく登場人物の大多数が酒乱で(笑)、酒が原因で揉め事に至る確率高し。主人公の紅緒も可愛い外見に反した男勝りで騒動の中心にならずにはいられない。シリアスなシーンとコミカルなシーンとの描き分けがしっかりと出来ていて、シリアスなシーンでは感動し、心を揺り動かされつつもコメディのシーンでは思い切り笑えてしまうというメリハリの良さが魅力。

ラスト近辺では「関東大震災」を絡めて、動乱の中で離れ離れだった少尉と紅緒が結ばれるシーンは感動的。
番外編では別世界のパラレル・ワールドに行ったりして・・・・って「大正ロマンス」のはずなのに(笑)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-05 11:31:39] [修正:2011-11-05 11:31:39] [このレビューのURL]

マガジン連載の「金田一少年の事件簿」と並ぶ探偵漫画の最も有名な作品。

だが、内容はもうグダグダ。何とコミックスは70巻を突破しており、長期連載として名高い
ジャンプの「ワンピース」よりも長いのです。
これは基本的に連続した1本の物語ではない、探偵ものでは驚異的っていうか、驚異的に不自然(笑)。

巨悪の黒の組織との話は遅々として進まず、新たな殺人事件が毎回毎回繰り返されるだけ。
それにこのジャンルでは禁句かもしれんが「人が死に過ぎ」。
コナンたちは一体、生涯に何回の殺人現場に立ち会うんだ???
しかも小学生が度々殺しの現場に立ち会ったりしたら、トラウマで精神に異常をきたすであろうところ、
平然としているしさ。ムチャクチャだ。

「コナン行くところに殺人事件あり」なので、最早コナンたちを始末したほうがよっぽど悲劇が回避されるような気がする。
初期の頃には確かに集めてましたよ。でも、引き延ばしが顕著になってからは全て捨てました。

80年代・90年代の連載漫画作品は長期連載でも「せいぜい30巻台」で完結していたはず。
それが今や50巻以上が当たり前の世の中になってきてしまった。
これは結局のところ、売れるもので稼げるだけ稼いでおこうっていう汚い大人の事情だけのような気がする。
作者が率先的に70巻もの長期連載を週刊誌でしたがるとは思えないし。
探偵もののこの作品では特に。
でも青山先生にもいいイメージは薄れてきてるのも事実。コナン繋がりで結婚された奥様とも結局離婚されたし。
「お金で人生狂った」んではないのは穿った見方なのかなあ・・・・。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-11-05 11:26:26] [修正:2011-11-05 11:26:26] [このレビューのURL]