「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

原作の小説があるそうですが、そちらは読んでいません。いきなり漫画から入りました。

まず思うのは「絵」が漫画の絵ではないということ。
小説の挿絵の如き不完全さ。デッサンをそのまま載せているのかと思いましたよ。
物語としてはお姫様を無名の青年飛行士が飛行機に乗せて、4泊5日で海を越えて目的地へと送り届けるというシンプルなもの。

途中、対立している敵国の妨害があるであろうことがあらかじめ示唆されております。
原作の小説があるせいか、やたらと1・2ページに世界観といいますか、勢力の情報が詰め込まれて
所謂「説明書的なページ」が見受けられます。

1巻はまだ序盤ですので「説明に終始」しているような印象になります。
原作はどうか判りませんが、漫画化した場合はやはり「絵は重要」だと分かりました。

このハッキリしないボヤっとした印象の絵で読み続けるのは正直ツライと思います。

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[投稿:2012-02-29 06:23:14] [修正:2012-02-29 06:23:14] [このレビューのURL]

「サッカー漫画」でリアル路線を貫きます。
序盤からイタリアのプロリーグでの話が出てきて、いずれ海外での話が展開することが示唆されます。
当初は高校を舞台にした「部活動」で、主人公の姉が監督を務めるチームで全国制覇を狙うのかと思ったのですが、
この漫画はあくまでも「主人公を追っかける展開」に終始します。

なので、中盤で主人公が全日本のメンバーに選出されるようになると、主人公は海外で力をつけたくなるという流れ。
そこで他のチームメイトはどうするんだ?という疑問が浮かびますが、この漫画はある意味潔く「切り捨て」(笑)。
いや、切り捨てるのではなく主人公抜きで全国を戦うような話になり、そこから先は主人公のみにスポットが当たるようになります。

そのせいか、ライバルにしてもチームメイトにしてもどうにも存在感が薄い印象のするメンバーが多い。
戦術やフォーメーションを重視した展開は「近代サッカーの遺伝子」を受けていて非常にいいです。
でも、どうしてもキャラが弱い印象がしてしまいますね。
特に主人公のライバルは皆、主人公に前後して海外で活躍するからいいのですが、
元チームメイトはその後は出て来ずでは惜しいような・・・・・・。

確かに「どっち付かず」を避けたという意味ではそれが良かったのかもしれないんですけど。

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[投稿:2012-02-21 22:26:54] [修正:2012-02-21 22:26:54] [このレビューのURL]

少女漫画雑誌の「LaLa」でデビューされ、時代劇の「一清&千沙姫シリーズ」などで知られる著者。
しかし、短編が中心で長期連載はあまりなく、出版社を移られたようだ。

以前は時代劇で細い絵だがまずまず「綺麗な絵」を描いていたのだが、久しぶりに見た印象では
「前より絵が下手になったな」と。特に人物の顔の目鼻のバランスがおかしいコマがチラホラ見れます。

物語としては大学で研究者を目指す30代の主人公が亡くなった叔母の一人娘(従兄妹)を引き取って一緒に暮らすというもの。
無口で無愛想な「久留里」との共同生活を「お弁当作り」というテーマで家族になろうという作品。

料理漫画にしては出てくる食事が「全然おいしそうに見えない」のはいかがなものか?
やはり料理メインではなく、少女漫画的な物語展開メインと考えたほうがよさそうですね。

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[投稿:2012-02-14 09:10:23] [修正:2012-02-14 09:10:23] [このレビューのURL]

珍しい「女子サッカー」を描いた・・・イヤ、「描こうとした」スポーツ漫画だったと思うのですが・・・長続きしませんでした。

この絵では「スポーツもの」をやるには向いていないと思うのですよね。
せいぜい「恋愛漫画」(それも良くても二流ランクの)が描けるかなあ・・・っていう程度だと思います。厳しい言い方になってしまうけれど。

「絵」と「ジャンル」の相性を馬鹿にしてはいけないことが分かりました。

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[投稿:2012-02-13 09:04:56] [修正:2012-02-13 09:04:56] [このレビューのURL]

「赤ちゃんと僕」「しゃにむにGO」で知られる羅川真里茂先生の新作。
題材は「津軽三味線」で、それを初の少年誌連載でやろうというのだから、意欲的半分、挑戦的半分というところか。

津軽三味線の名人であるところの祖父を失い、自分を見失っていた高校生の雪(セツ)。
故郷の青森を飛び出して当て所もなく東京へ。知り合ったグラビアで活躍している女性の自宅に転がり込んだ。
女性も少年も自分の進む道が分らず、霧の中を彷徨っていた。
だが、ライブでの雪の演奏は会場を興奮のるつぼに巻き込んでいく。

雪の新生活は東京の高校へと舞台を移す。三味線同好会を発足させて新たな船出をきる。
果たしていかなる航海となるのであろうか・・・・・・?

「音楽」をテーマとした作品はそれなりにあれど、津軽三味線は今までにないテーマ。
羅川先生の絵は元々が「少女漫画」っポクないので少年誌での連載でも全く問題がない。

但し、音楽漫画は「音が実際には出ない」という問題をいかに紙面上に表現するかが重要。
津軽三味線を実際に聞いたこともない人が読者に多いと思われる中で、それほど共感を呼べるのかは未知数だ。
今後に期待したいところではあるが・・・大会出場等でやはり「少年誌的バトル展開」が予感される。
アニメ化は・・・・・ヒットしたらアリ?

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[投稿:2012-02-13 00:59:47] [修正:2012-02-13 00:59:47] [このレビューのURL]

本格テニス漫画。

高校に入学してからテニスを始めた主人公。
細かい性格で分析が得意。勿論、成績も良くて優等生。
でも人生で打ち込めるものがなかった。

そんな彼が始めたテニスに夢中になり、素人から次々とレベルアップしていく戦いの軌跡を描く。

とにかく「メモ魔」の主人公は試合の合間でも次々とメモをノートに取り、分析を重ねていく。そのノートの記録を反芻することと、天性の視力の良さ、そして飛びぬけた素質などないがその代わり「大きな弱点もない」という、「オールラウンダー」という主人公としては最もありがちな特性で物語を紡いでいく。

ヒロインの女の子は可愛いが実は絡みは少なく、ライバルになるような女の子もあまり登場しないため、スポーツラブコメではない。

むしろ、主人公の性格に代表されるように「理論重視」「科学的トレーニング重視」な内容だと思います。

絵の見やすさも「マガジン連載作品」の中では特筆かと。

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[投稿:2012-02-07 23:59:16] [修正:2012-02-07 23:59:16] [このレビューのURL]