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7点(レビュー数:2人)

作者筒井大志

巻数21巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2017年~ / 集英社

更新時刻 2017-06-01 22:37:00

あらすじ 大学推薦を狙う、高校3年生の唯我成幸はなぜか天才美少女の文乃と理珠の教育係を任される。完全無欠に見えた二人だが実は意外な悩みを抱えていて……!?

備考

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ぼくたちは勉強ができないのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

7点 鋼鉄くらげさん

一言でいうと平和的解決を図った作品。

元来、少年漫画における恋愛漫画というのはどうしてもハーレム状態になりがちで、その中でも特に「最終的な相手を誰にするのか」という問題は、物語そのものを評価する上でも重要なファクターとなるばかりでなく、一歩間違えれば今までファンだった読者の人たちからも非難の総攻撃を食らいかねない危険性の高い問題だったからこそ、一昔前は結局誰も選ばない「俺たちの戦いはこれからだエンド」が常用されていたわけです。

そうした歴史的な背景と、今回この作品がとった解決方法を照らし合わせると、実に平和的な終わり方をした作品だったなと、そんなことを思いました。

具体的にどう終わったのかについては、ネタバレになるので触れませんが、多分この終わり方がある意味で最良であり、最善な終わり方だったと思います。

ただ自分としては、最終的な相手として誰を選んだのかというのは正直どうでも良くて、それよりも、物語の「流れ」を考える上で、その相手を選んだことが物語全体の流れを通して正当なものになっていたのか、の方が重要だと思っています。

その意味で考えると、今回のこの作品の初期ルートの終わり方は、正当なものになっていたと思いますし、話全体の流れから見ても不自然な終わり方ではなかったと思っています。

とは言え、「自分の好きなキャラはこの人だから、この人が幸せになってくれないと嫌だ」みたいな気持ちも分からないではないので、そういう人たちの気持ちも考慮したからこそ、今回のような終わり方にしたのだと思います。

ちなみに今回の評価点は、ところどころ8点以上のお気に入りエピソードはあるものの、全体的な面白さとしては振り幅が結構大きいので、無難なところで7点を付けたという感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-26 20:49:04] [修正:2021-09-26 22:31:03] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

今迄のラブコメ漫画の多くは「高校入学」が物語の始まりだったかと思う。
入学後に女の子と出会って恋に落ちるパターンが踏襲された。
しかし、このパターンの決着点が「高校卒業式」であることが多く、そうすると作中での期間が3年間にも及び、
話の勢いや面白さが持たない作品が多かった。

冒険漫画やバトル漫画と違い、ラブコメで30巻も40巻も話を続けようというのは無理がある。
季節ごとのイベントはクリスマスにしろバレンタインにしろ3回も繰り返すのはくどい。
「ニセコイ」スピンオフ作品が直近で好評だった筒井先生がご褒美でジャンプ本誌で連載となったこの作品。
最初の開始が高校3年時の受験に向けての最後の1年間、卒業へのカウントダウン開始の1年に絞ったのは英断。
画力については問題ない。

土台にこれまでのラブコメではあまり重視されないできた「受験勉強」がある点は新鮮。
他作品だと人生の重要時期にイチャついているだけで、お前ら何やってんだよ?状態だから。
特定の分野に特化した天才を秀才が指導するという変わった設定が今後どのように機能していくか注目しましょう!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-05 13:37:04] [修正:2017-07-05 13:37:04] [このレビューのURL]


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