「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

アニメ化もされましたが、絵柄がとてもアニメ向きだったのではないかと思います。
英国のロンドン(それも18世紀から19世紀初頭くらいの)をモデルにした架空の都市「スチーム・シティ」で探偵事務所を開く鳴滝少年が次々と巻き込まれる怪事件。
途中から仲間に加わった看護婦で助手のリンリンと、そのお父さんである鉄人28号をモデルにしたのではないかと思われるロボット「強力」もいい味を出していました。
たまに挿入される「お色気」もお約束で、結構ツボを押さえているなと感心。

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[投稿:2012-01-09 08:39:32] [修正:2012-01-09 08:39:32] [このレビューのURL]

水沢作品でまともに読めたのはこれが最後。作者自身の恋愛の自伝的漫画。

そのため、後の作品で目立つ「幼稚な」展開が見られないので何とか読める。1話で1年なので展開も早い。

作者の旦那さんはこの漫画を読む限りは初恋の男・・・のような気がするのだが、その辺は作者がとぼけてるので判らない・・・・。

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[投稿:2012-01-08 21:58:50] [修正:2012-01-08 21:58:50] [このレビューのURL]

小学生の美少女主人公が、幼い頃に出会った年上の男との恋を成就させるために奮闘する作者の最長期連載作品ですね。

ただ椎名先生も最初の連載作品では高校生を主人公にしていたはず。
しかし、この作品でとうとう小学生にまで主人公の年齢が下がった。
「りぼん」の読者層の低年齢化による連載作品の「幼稚化」の波からは逃れることが出来なかった実例。
絵は上手いのですが・・・話が幼稚化していくとやはり読むに辛いですよね。

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[投稿:2012-01-08 21:54:27] [修正:2012-01-08 21:54:27] [このレビューのURL]

少女誌の「りぼん」で女性同士の友情以上恋愛未満の感情を主題に持ってくるという切り口は良かったと思います。ただ・・・小学生読者が中心の「りぼん」では男女の恋愛でないと人気を獲得するには難しかったことでしょう。バンドを組んでいるという点もどこか「大人」っぽい世界。
「けいおん!」なんかとはまた違いますね。

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[投稿:2012-01-08 21:52:54] [修正:2012-01-08 21:52:54] [このレビューのURL]

水沢作品の凋落は迷作「姫ちゃんのリボン」を経て、この作品で顕著になった。
絵柄が極端に丸っこくなって、キャラが幼くなった。
展開は原点回帰とでも言うべき「初恋の幼馴染との再会」だが、何か雰囲気がおかしい。
2人の恋を周囲に秘密にしていたら、校内新聞で大々的に発表されました・・・・っていう展開からして馬鹿馬鹿しい。クラスメイトにブサイクな男が1人いて、そいつが理由不明でラスト近辺で主人公の恋敵だった下級生の女の子とくっ付いたりと無理矢理な印象。
全4巻はいつも大体全5巻の水沢作品群と比較しても、駄作故の・・・・・打ち切りか?と深読みしてしまった。

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[投稿:2012-01-08 18:17:13] [修正:2012-01-08 18:17:13] [このレビューのURL]

「女子の落語」=「じょしらく」らしいです。
ですが、この漫画は落語は一切やらず、楽屋で女の子たちが毎度毎度しょーもない会話を交わしている姿を見るだけです。

そーです。「けいおん!」に近い漫画で音楽をやらないだけです。
「さよなら絶望先生」の久米田先生が原作ですが、パワーダウンの印象。
別な方が描いている画は荒削り。まだ四コマ漫画にしなかっただけ英断ですが。

作品としては「非常に微妙」。10巻も絶対に続くとは思えないので
様子見が妥当。買っちゃった方は「売り」でいいでしょう。

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[投稿:2012-01-08 18:05:47] [修正:2012-01-08 18:05:47] [このレビューのURL]

偉人たちの伝記漫画です。但し、一般的にはあまり知られてはいない人物にスポットを当てて、
業績と現代における評価が必ずしも一致するものではないということを教えてくれる良作です。

偉人の伝記って小さい頃から触れる機会が多いと思う
・エジソン
・ヘレン・ケラー
・ベートーベン
・野口英世

そういった人物の伝記は子供向け漫画でも何冊も出版されていて、多くの子供が読んでいることだと思う。
けれど、その選定基準については実際のところ「曖昧」だと思う。
何故、この人物が選ばれて他の人物が選ばれていないのか?
文部省や政府の後押しがあるかないかが基準なら、選定に偏りが出るのも至極当然かと思います。

また偉人たちは皆、素晴らしい業績を上げて「富」や「名誉」を独占した幸福な人生だと思うのは早計。
彼等もまた「ひとりの人間」でしかなく、多くの人間が自身の理想と思い通りにならない現実とのギャップに苦しんでいます。

大人になった今でこそ気が付くのですが、伝記ってむしろ子供より大人が読んだほうが学ぶことが多いかと思うのです。
人生の様々な困難を乗り越えていくための知恵やヒントが隠されていることが多く、さらに波乱に満ちた生涯を知ることで
「並みの物語」などよりも遥かに多くの感じることがある。

「心に響く」って、つまりはこの漫画のようなものを言うのです。

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[投稿:2012-01-08 08:30:47] [修正:2012-01-08 08:30:47] [このレビューのURL]

山口高志・・・・。

日本プロ野球史上、最も速いボールを投げた投手は誰か?ということが時々ファンの間で話題に上がるが、そのときに必ずと言っていいほどに名前が挙がる投手である。
レコードブックに残る成績は・・実働8年で通算50勝ちょうど。タイトルは入団の年に受けた「新人王」と最優秀救援投手が一度だけ。成績だけみれば確かに「二流」である。

がしかし、彼と同時代を現役で過ごした同僚・ライバルたちは言う。
阪急で同僚で通算284勝の史上最高のサブマリン(下手投げ)・山田久志は言う。
「高志は終速で150キロ出した」
日本シリーズで対戦した巨人の高田外野手は言う。
「山口は明らかに江夏(豊)よりも速かった」
同時代に捕手として多くの投手のボールを受けた河村捕手は証言する。
「自分が受けた投手の中で、(ボールを)捕るのが怖いと思ったのは山口だけだった」
赤ヘル・広島カープの四番、山本浩二は断言する。
「投手としての総合的な完成度では(ナンバーワンは)江夏(豊)、だが球のスピードに限れば山口高志」

その全盛時のピッチングを目にしたファンは証言する。
「ボールが瞬きしている間に、ミットに入っていた」
芥川賞受賞の作家・吉目木晴彦氏は賞賛した。
「山口は、ノーラン・ライアンよりも速い球を投げた」

昭和50年のドラフトで社会人野球・松下電器から入団した、この球史にも稀な超スピードボールを投げる投手はプロ野球に旋風を巻き起こした。しかし・・・無理なフォームで投げ続けたことから腰を痛め、現役生活の後半の4年間は「並以下の投手のピッチング」しかできなかった。
投げる球種の9割が「ストレート」だったという。プロ野球界の門を新たに叩く新人投手が入団会見でよく口にする「ストレートで押せる投手になりたい」という「いずれは、それが甘い考えであることにおそらく誰もが気付くであろう夢」を入団から4年間だけながら実現することができた彼は「幸福」だっただろうか?それとも「不幸」だっただろうか?

とにかく怪童「尾崎」、黄金の左腕「江夏」、伝説の投手「沢村」「スタルヒン」らと並び「日本プロ野球史上最速のボールを投げた投手」だったことは間違いない。

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[投稿:2012-01-08 08:05:23] [修正:2012-01-08 08:05:23] [このレビューのURL]

8点 信長

「織田信長」・・・・。

このおそらくは日本史上ただひとりの「革命家」にして、「中世」から「近代」への転換器の役割を果たした不世出の英雄の生涯を描いた決定版!というような漫画はまだ登場していない。

そんな数ある「織田信長漫画」の中ではこれは出来のいいほうの部類だと思う。
池上先生の劇画調のタッチが合戦の凄惨さ・泥臭さを余すことなく表現出来ている。
この漫画の信長は「残虐な魔王」ではなく、理想と確固たる信念を持ち、悲しみも涙も胸の深いところに隠して立ち向かっていく力強さに満ち溢れている。

印象的なシーンは自分を倒そうとしながらも只管「他力本願」な足利義昭を
「人の力にすがっている限り、永遠に天下は取れん!」とこき下ろすところ。
作中においてこの2人は好対照に描かれている。「将軍」という権威の上に胡坐を掻いているだけの無力な義昭と、動乱の世を治めるのは「絶対的な力」と認識している信長と・・・である。それがまた見事だ。

「妙覚寺の変」など、それまで知らなかったエピソードなども盛り込まれているが全体的に短い。
全8巻以上に各エピソードを詳細に描けば、倍の巻数くらいは楽にいったはずだ。その点が惜しいな。

信長は「妙覚寺の変」もそうだが、意外に「油断」が多かった。初めて上洛するときに義弟の浅井長政に助力を頼みに行った帰り道、浅井領に近い柏原という地の寺に宿泊していたのだが、なんと供廻りを僅か250人ほどしか連れていなかった(!)。それを知った長政の重臣のひとりが「こんな機会は二度とない。今こそ信長を討ち取りましょう」と長政に進言していた。
それと言うのも「信長は知略に優れているだけに油断がならない。このまま上洛が成功したらたとえ妹婿(長政は信長の妹・お市の方を娶っていた)といえども斬り捨てられる可能性が高い」。
・・・・・・・この家臣の進言には長政も心動かされるものがあった。・・・・あったのだが・・・・、結局、長政は見逃してしまう。それというのも長政の性格ではそんな「騙まし討ち」のようなやり方で信長を倒すことは出来なかったのだ・・・・。勿論、妻のお市の方を悲しませたくないという気持ちもあったことだろう。けれど、この時のチャンスをみすみす逃したことが後年、長政自身が信長に討たれることになる皮肉。

そして信長自身も最後までこの「油断グセ」は直らず、その油断を見逃してくれない「明智光秀」に今度は自身が討たれる事になるのだ。正に「因果応報」か。

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[投稿:2012-01-07 22:58:17] [修正:2012-01-07 22:58:17] [このレビューのURL]

海を汚す人類の姿に怒ったイカの姿をした女の子が地上侵略を開始。
たまたま上陸した海岸の「海の家」を侵略の拠点としようと目論んだのだが・・

イカと人間の女の子のハーフ(?)のような主人公が人間社会に溶け込んでいく過程での勘違いから巻き起こす騒動の数々を毎回描くという作風らしい。

コメディ路線なので「絵柄」はむしろこんなものかも。
「けいおん!」なんかと違って四コマ漫画形式でないだけまだ読めます。

但し、面白いかというと微妙。イカ娘のキャラに作品の魅力の大半が依存しているので、イカ娘を気に入らねば評価はおのずとして低くなるだろう。

漫画としては平均か、平均よりやや下。

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[投稿:2012-01-07 16:35:10] [修正:2012-01-07 16:35:10] [このレビューのURL]